36坪で1,300万円を売上！　ワインバル×居酒屋スタイルで大繁盛店に！

18.02.09 |

湘南にある『ヒラツカ』は、湘南名物の"しらす"をはじめ、神奈川の魚介と野菜にこだわった地産地消のワインバルです。 
開店８年目の現在、36坪70席で月商1,300万円を売り上げ、大変繁盛しています。 

２～３名の少人数客や男性客に人気のあるお店ですが、一般的に"バル"は敷居が高いと思われやすい店舗です。 
いったいどのようにして顧客の心をつかんでいるのでしょうか？

ワインバル×居酒屋スタイルで敷居を低く設定 

『湘南の魚とワインの店　ヒラツカ』 を経営するのは、他業態の飲食店を展開し、東証２部に上場している株式会社ダイナックです。 

同社は以前から取引のあった神奈川産の食材に着目。 
新鮮な魚介や野菜に特化した新ブランドとして、神奈川・横浜の駅近くに同店を2010年12月にオープンさせました。 

多数の飲食店経営をしている同社は、敷居が高いと思われやすい王道の"バル"に、居酒屋の要素を取り入れることによって、ワインバルには馴染みのない中高年男性客も取り込んでいます。 
その特徴として以下の３点が挙げられます。 

１．店舗 
ヒラツカの店舗は、大きなガラス戸と短い暖簾で、店内の賑わいが伝わるような外観です。 
そして入ってすぐのところにワインセラーを設置。顧客自身でワインを選ぶことができます。 
また店内には、湘南地方出身の桑田佳祐率いるサザンオールスターズの曲が流れています。 
さらに、入口近くにはコの字型カウンターを設置。居酒屋のような活気あふれる空間を演出しています。 

２．料理　 
料理はアクアパッツァやカルパッチョといった鮮魚を使った料理の他、オリジナル料理も開発。 
例えば、『ヒラツカのＦＩＳＨ＆ＣＨＩＰＳ』は刺身でも食べられる新鮮な魚のフライをフライドポテトと一緒に盛り付け、２種類のディップソースを添えてアレンジをしています。 
また、メニュー表に最も大きく表示されている『本日の刺身３点盛り合わせ』など、王道の居酒屋メニューも用意しています。 

３．ドリンクメニュー 
ドリンクメニューのなかで、ワインが同店のドリンク売上の50％を占めます。 
ソムリエ資格を持つ店長が、ワイン試飲会に定期的に参加。常に新しい銘柄を加えて、100種類のボトルワインを取り揃えています。 価格も、2,800円～と敷居が低くなるよう設定。 
また、少人数での利用客が多いためグラスワインも20種類を用意。490円均一で９種類を提供し、 ビギナー客も楽しみやすいようにしました。 


週末には1日に200人を集客！ 

店舗、料理、飲み物、料金と、バルと居酒屋の良いところを併せ持つ『ヒラツカ』。 
ゆっくり過ごしたいカップルにも男性客にも人気があります。 
食事目的ではなく、ワインとつまみを楽しむチョイ飲み客や２軒目利用客なども取り込み、週末には１日に約200人を集客しています。 

ワインバルに馴染みのない方も、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。 



繁盛飲食店のヒット商法最前線