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ビッグデータって何? ~ビジネスに活用するための基礎知識~

18.06.28 |

ITサービスの普及にともない、2010年頃から“ビッグデータ”という言葉が散見されるようになりました。

今や企業だけでなく国や自治体でも活用され、防災や警備などにも役立てられているこのビッグデータとは、一体どのようなものを指す言葉なのでしょうか? 
今回は、ビッグデータの定義と、ビジネスに活用するための基礎知識をご紹介します。

ビッグデータって一体なに?

各企業や自治体によって扱うデータが異なるため、明確な定義はないものの、一般的には以下の『3V』の定義が浸透しています。

(1)Volume(量)
数十テラバイト(※1)~数ペタバイト(※2)級の膨大な量のデータ

(2)Velocity(速度)
膨大な量のデータを分析するための高速なインプット・アウトプット

(3)Variety(種類)
文字や数字だけでなく、映像や位置情報なども含めた豊富なデータ

例)
・オフィスの文書やメール
・SNSのコメントや画像、動画、音声
・ECサイトでの購入履歴
・スマートフォンやインターネットを介した位置情報や行動履歴
・ホームページやテレビの閲覧・視聴履歴
・販売情報などの売上記録
・ポイントカードの会員情報 など

さらに、上記の3要件に加え、最近では『Value(データの価値)』と『Veracity(データの正確性)』を加えた『5V』が提唱され始めています。

では、これらのデータをどのように分析すれば、私たちのビジネスに活用することができるのでしょうか?

 
ビッグデータの主な分析方法とは?

アソシエーション分析
『アソシエーション分析』とは、一見、無関係に見える事象から“関連性”を導き出す分析方法です。

事例)あるスーパーマーケットで販売データを分析したところ、紙おむつとビールは一緒に購入される傾向があると判明。調査の結果、紙おむつの買い出しを頼まれた父親がビールも同時に買っていたことが要因だと分かり、2商品を並べて販売したところ、売上が上昇した。

このように、一見関係のなさそうな複数の商品や事柄の関連性を導き出すことで、消費者の行動パターンを探り、ニーズを掴むことができるのです。

バスケット分析
『バスケット分析』とは、消費者がバスケット(ECサイトの『買い物かご』など)に入れた商品を分析することで、消費者の購買パターンを分析する方法です。
“何と何が一緒に買われているか”を探ることで、同様の嗜好を持った消費者の潜在的ニーズを探り出すことができます。

事例)ある2つの商品が一緒に購入されている傾向が明らかになったので、ECサイト上で『この商品を購入した人は、こちらの商品も購入しています』という表示をポップアップさせた。

なお、ビッグデータを効果的に活用するためには、上記以外にもさまざまな分析方法があります。
ビジネスの増益・増収を図るためには、世の中に溢れる膨大な情報をどのように活用するかが今後より重要になってくるのでしょう。

※1 1000ギガバイト(GB)=1テラバイト(TB)。1TBをCDに換算すると約1,400枚分。 

※2 1000テラバイト(TB)=1ペタバイト(PB)。1PBをCDに勘案すると約140万枚分。


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