目指すは月商100万円！　“おひとりサロン”のすすめ

18.09.06 |

今やコンビニよりも店舗数が多いといわれるヘアサロン。
最近は、什器や備品のごく小規模なセットのみを設置して開業・運営するサロンオーナーも少なくありません。
どんなに試行錯誤しても、数あるヘアサロンの中から人気の店舗になることは容易でないからこそ、スタートアップから運営方法を検討する必要があるのです。

一人起業で人件費も教育費も不要

ヘアサロンを経営・維持するには、スタッフの給与、若手の教育、求人や設備投資などに多額の資金がかかります。
そんななか、最近は“おひとりサロン”という名の新しい店舗のあり方が注目されています。
ここで言う“おひとり”とは、従業員が一人という意味。
予約から施術、アフターフォローまで一人で対応し、さらに経営者としての仕事もこなす美容師のことです。
小さなスペースにシャンプー台とスタイリングブースを一面だけ配した空間は、「プライベートサロンみたい」と人気に。
大きなサロンが苦手な人にとっては「緊張せずにいられてリピートしやすい」という声も多いようです。
また、一人起業は必要経費も抑えられるので、利益を全額自分の収入にできるというメリットも。
展開規模に見合った目標を持ち、最適な運営方法が見つかれば、年収アップも現実的です。


月商100万円を達成するために必要なこと

アシスタントがいなければ、当然ながら営業中の各業務は一人でやりきらなければいけません。
カットはもちろん、シャンプー、カラー、パーマ、接客中の電話応対まで、すばやくこなす必要があります。
お客を前にして業務が滞ることは、回転率を下げるだけでなくサービスや印象悪化にも……。
まずは、一人というハンデから考えられるデメリットを、一つずつ解決していきましょう。
そのうえで、月商目標を掲げます。
“おひとりサロン”が第一に客層のターゲットとすべきは、開業したエリアの住民です。
地域の特性を把握したうえで、毎月達成したい集客数と客単価、新規のリピート率を設定します。
月商目標を仮に100万円として単純計算すると、新規50名×客単価１万円＝50万円（A）。
リピート率50％とすれば、25名×１万円＋50万円（A）＝75万円となります。
月商100万円にするには25万円不足しているので、物販や単価アップなどでの補填も考えられます。
サロンの強みや展開するエリアによっても額面は変わってくるので、専門家に相談してみるのもよいでしょう。

　
自分の代わりがいないからこそ健康第一！

すべてのビジネスパーソンに当てはまることですが、健康維持は仕事を続けるうえで最も重要です。
特に“おひとりサロン”を経営する人の多くは、何よりも健康に気をつけているようです。
美容師は、力仕事ではないものの、長時間立ったままの作業による『腰痛』で悩まされる人が多い職業。
１日に何度も前かがみの姿勢でシャンプーするだけでも、実は大変な負担が身体にかかっているのです。
さらに『手荒れ』に加え、美容師３大職業病ともいえる『腱鞘炎』は、放置するとハサミが握れなくなるおそれも。
一般的な健康維持はもちろんですが、こうした職業病に対するケアを今まで以上に行う必要があるでしょう。

美容室が増えている今こそ、“おひとりサロン”なども含め、どんな規模やコンセプトで美容室を運営していくのか、一度見直しをご検討されてみてはいかがでしょうか。