“デンタルローン”は自費診療成約率アップの強い味方！

19.02.04 |

歯科医院の収益を上げようと考えたとき、その対策として何を思い浮かべるでしょうか。 
おそらく、“患者数を増やすこと”と“自費診療率を上げること”が考えられるでしょう。 
しかし、患者が一定数通院しても、自費診療率が上がらない限りは、なかなか増収にはつながりにくいものです。 
そこで今回は、自費診療の成約率を上げる“デンタルローン”について解説します。

自費診療を希望する“潜在的な”患者

近年、利用目的を歯科治療に特化したローン『デンタルローン』が登場し、注目を集めています。

金属アレルギー向けの詰め物、歯列矯正やインプラントなど、「費用がネックになっているけれど、本来ならば自費診療を選びたい」という患者は、数多くいます。
しかし、歯科医院の自費診療は治療費が百万円近くになることも珍しくなく、そのように高額な治療費を一括で支払える方ばかりではありません。

デンタルローンは、こういった「自分の体のことだから、妥協せず納得のいく治療を受けたい」「高額な自費診療をあきらめたくない」と思っている、潜在的な患者におすすめの方法といえます。


デンタルローンが患者にもたらすメリットとは？

デンタルローンを利用することで、下記のようなことが可能になります。

・インプラントや矯正歯科などの高額な治療を受けられる
・低金利で設定されているものが多く（※金額は銀行によって異なる）、クレジットカードよりもお得
・借入額を自分で決められるので、返済予定を立てやすい
・分割回数が多いので、余裕をもって支払いができる
・歯科医院の窓口で手続きができる
・デンタルローンでの支払いも医療費控除の対象になる

このように、デンタルローンは患者にとってのメリットが多く、医院にも手数料などのコスト削減が期待できます。
一方で患者には、下記のことも十分に説明しておく必要があります。

・クレジットカードのように審査がある
・主婦や年金受給者の方は、連帯保証人が必要な場合がある
・長期にわたる契約の場合、手数料が発生することがある

いくつかの注意点はありますが、決済手段の選択肢が増えることは“通いやすい医院”という大きなアピールになるでしょう。


質問に明確に答えられるよう
スタッフの理解を徹底する

自費診療を受けた患者のうち、費用を一括で支払う方は10％程度だといわれています。
提案する際は、そのことを認識しておかなければなりません。
また、実際にデンタルローンを導入したら、スタッフ全員が内容を理解しておくようにしましょう。
もし患者がデンタルローンによる治療に興味をもってスタッフに質問したとしても、返済の分割回数やローンの金利、審査についての回答が不明瞭なものだった場合、「治療にデンタルローンを使うことはやはり贅沢であり、一般的ではないのでは？」といった不安が増してしまいます。
いつどんな質問が来ても、全スタッフが丁寧に説明できるようにしていれば、患者も安心し、より興味をもって話を聞いてくれるようになるでしょう。


患者が自身の歯を「これから先も長持ちさせ、大切にしたい」と思うのは当然のことです。
デンタルローンが自費診療率アップにつながることはもちろんですが、一番の利点は、活用することで患者が受けたい治療を受けることができ、治療方法の選択肢が広がることです。
明確でわかりやすい説明を行い、デンタルローンをしっかり活用していきましょう。