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週末は98席・1000人の大集客! 人気の秘密は「親子」「本格レストラン」

17.03.02 |

乳幼児連れの母親から大いに支持を受け、連日行列が絶えない『100本のスプーンFUTAKOTAMAGAWA』。

質の高い料理と子供向けサービスで、これまでのファミリーレストランの常識を覆す店づくりがお客の心を掴み、98席が1日8~10回転する大繁盛店となっている。

■このお店が繁盛している理由! 

1.子供と一緒に外食を楽しみたい! 母親のニーズを網羅した店づくり 
2.大人も子供も満足する料理を追求。味づくりに加えサイズの工夫に勝機 


2015年4月、二子玉川駅近くに立地する商業施設内にオープンした『100本のスプーンFUTAKOTAMAGAWA』。
クオリティの高い料理やサービスが人気を呼び、平日は約800人、土日祝日は約1000人が来店。
1年半以上たったいまでも客足が絶えない。経営するのは、『Soup Stock Tokyo』などを手掛ける株式会社スマイルズだ。 

「『100本のスプーン』は、乳幼児連れの母親が心からくつろげて、子供と一緒に食事が楽しめるおしゃれなレストランをつくりたい、という思いから始まりました」と、語るのは同社のレストラン事業部・事業部長の山崎竜馬氏。
乳幼児連れの母親が利用しやすいように、店内に授乳室を設置し、いつでも授乳やおむつ交換ができるように配慮した。 

さらに、2歳児までを目安に初期・中期・後期の月齢別に分けた離乳食をサービス。
店内のキッチンで作るため、来店後でも個別にアレルギー食材を排除した離乳食に変えることも可能だ。
親だけがご馳走を食べるのではなく、子供もしっかり食事が楽しめるという点が、母親層の共感を呼んでいる。 

また、店内には柳宗理氏のオブジェや子供連れを意識したソファ席などを配置。洗練された居心地の良い空間に仕上げたことで、日常の中で贅沢な時間が過ごせる店として、印象づけている。 

レストランとして要となる料理を作るのは、フランス各地の星付きレストランで修業を積んだ金子裕樹シェフ。次のシーズンで使う野菜の種植えを契約農家に依頼するなど、食材からこだわる。 

中でも「リトルビッグプレート」は、「北海道産甘えびで作る牛乳と生クリームのビスク仕立て」「煮込みハンバーグと野菜のホイル包み」「4種のチーズとベシャメルソースで作る魚介と季節の野菜のクリームシチュー」「完熟トマトドレッシング 季節の野菜ジャーサラダ風」「フレッシュフルーツで作る 夢を叶えるデザート」など、店自慢のメニューをそのまま小さなサイズにして、ワンプレートに並べた看板商品。前菜からデザートまで、食べたいと思うものを少しずつ盛り合わせて、大人の女性客を満足させている。 

一方、“大人と同じ料理を食べてみたい”という子供の思いに応え、ほとんどのフードメニューでフルとハーフの2サイズを用意。他店にない子供向けサービスやクオリティの高い料理が口コミで広がっている。 


繁盛飲食店のヒット商法最前線 


【記事提供元】近代食堂2017年3月号(旭屋出版)

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