サービスの差別化が難しい時代だからこそ、経営理念を行動の基準にして“組織力”の向上を!

「売上が上がればいい」 
「いつも社員同士でコミュニケーションを取れているから問題ない」 
もしそのようにお考えであれば、いま一度立ち止まって考え直してみてください。 

美容業界には膨大な数の同業者が存在しており、提供する商品やサービスは飽和状態となっています。
他店舗と差別化を図れるサービスがあればいいのですが、それは難しいでしょう。 
これからは、経営理念を浸透させて“組織力”で戦っていく必要があるのです。
  

公開日:2017/07/07

問題対処時に経営理念にそって説明することで理解度が増す 

では、経営理念を浸透させるにはどうすればいいのでしょうか? 
千葉県に4店舗を展開するヘアサロンNの事例を紹介します。 

ヘアサロンNは「天地自然の理にかなった行動をとり、めぐり逢う方々をけっして後悔させません」を経営理念として掲げています。

ただ、この経営理念は開業当初からあったわけではありません。
オーナーのH氏が経営理念の必要性に気づいたのは、何か問題が生じたときの解決方法がすべて「オーナーの意見」で、方針がぶれてしまう可能性があったからとのこと。 

経営理念を作成したあとは、「朝礼で経営理念を唱和する」といった組織に浸透させる取り組みに注力したそうです。問題が起きたときには、「これは理念に即している、これは反している」という解釈の仕方を教えることで、ぶれない芯を組織内に構築できたとのこと。

その結果、「後悔させない」という理念に基づいて、責任ある行動をとれる社員が増えたといいます。
全社員が経営理念を念頭において行動できるようになったことで、組織全体のサービスの質が向上し、顧客を呼び込める魅力のあるサロンになったのです。 


経営理念は難しいものではない! まずは自分の思いを書き出そう 

経営理念を作成することは大それたことではありません。
あなたはどのような「思い」を持ってサロンを立ち上げたのか思い出し、その思いを言語化すればよいのです。

最初から完璧な経営理念を目指す必要はありません。
あなたの「思い」を実現するための目標を、まず1つ決めて取り組んでみてください。
そのなかで感じたことがあれば、その都度、経営理念に落としこんでいけばいいのです。


となりのヘアサロン 


【記事提供元】サロンオーナー 2017年8月号(理美容教育出版)