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2016年診療報酬改定を振り返る(1)…特徴と主な項目

16.09.09 |

保険診療報酬の改定は2年に一度、4月に実施されます。

改定前後には、医療書籍を扱った書店の棚で、「傾向と対策」といった受験参考書のようなタイトルがついた書籍を多く見かけます。

歯科医院の経営にとって、診療報酬の改定は重要です。

事前に対策を練っておけばよいのですが、改定の詳細確定がぎりぎりになることもあり、なかなか対策を立てられないのが現状です。

診療報酬の増減がはっきりする改定前年の夏から秋に、やっと真剣に考え始める、という医院も少なくありません。 

また、施設基準などの経過措置期間が終了するのは改定翌年の3月末です。

そのため改定後の夏から秋にかけて、多くの医院では少しずつ焦り始めてきます。

あらためて2016年4月に実施された、診療報酬改定の内容を振り返ってみましょう。

<2016年診療報酬改定の内容> 

過去2回の改定が新たに導入された項目が多かったことや、6年に一度の医療・介護同時改定が2018年に控えていることなどを要因として、2016年の改定は比較的小幅な見直しとなっています。 

特徴としては、「2025年モデル」と呼ばれる地域包括ケアシステムの構築を見据えた内容となっている点にあります。

特に在宅療養支援歯科診療所の在り方について大きな改定が施されました。 

主な項目は、次の通りです。 
1.歯科疾患管理料における文書提供要件の削除と加算点数化 
2.う蝕の重症化予防に対する評価と、かかりつけ歯科医機能の新たな位置づけ 
3.歯周治療の変更と歯周病安定期治療における、かかりつけ歯科医機能の新たな位置づけ 
4.全身的な疾患を有する患者の対応と医科歯科連携 
5.歯冠修復および欠損補綴など口腔機能回復に対する技術 
6.画像診断や投薬、処置、手術の分野の変更 
7.新規医療技術、先進医療技術の保険導入 
8.6歳未満の乳幼児または著しく歯科診療が困難な患者(在宅医療を含む)加算点数の変更 
9.在宅医療のさらなる普及に向けた充実と摂食機能や口腔機能管理の評価 
10.療養担当規則の変更 

いま一度、以上の改定内容を把握し、それに対応できる医院経営を実践していきましょう。


クリニック経営、次の一手 


[プロフィール] 
フォーユーメディカル株式会社 アットベネフィット事業部(大城正和・町山卓)
同事業部では、医療・介護従事者のための福利厚生サービス「@Benefit」として、歯科医院スタッフにも大企業社員並みの福利厚生をさらに医療・介護分野だけの特別プログラムをプラスして提供しています。 
@Benefit(アットベネフィット)
営業スタッフは、医療介護福祉事業に特化した採用・求人から教育・評価までをサポートする人材戦略コンサルタントとしても活躍中。


[記事提供] 

(運営:株式会社アックスコンサルティング)

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