17.01.12 | 所長通信

正月明けの3連休を利用して、今年88歳になる母と姉夫婦そして私の家内と5人で、安芸の宮島・津和野・萩を周る旅行をしてきました。

羽田から広島空港までは飛行機で約1時間半。空港からレンタカーを借りてまずは広島市内を観光。初めて見る原爆ドームでは原爆の爆風による破壊力のすごさに、テレビで見る以上の衝撃を受けました。

昼食に名物の広島焼きを食べてすぐに宮島へ。宮島へはフェリーで渡るのですが、その日はとてものどかな天気でフェリーから海に浮かぶ大きな赤い鳥居を優雅に見ることができました。鳥居の近くまで行った時には丁度引き潮で水も無く、鳥居の足元まで行くことができました。鳥居の太い柱は地面に埋め込まれている訳では無く、ただ海底に置いてあるだけで台風にもびくともしないのだそうです。

二日目は島根県の津和野を経由して山口県の萩市に向かいました。江戸時代から続く城跡や武家屋敷の跡をそのまま残した街並みは、今でも江戸時代の古地図とほとんど道が変わっていいないそうです。立ち並ぶ武家屋敷の中には高杉晋作と桂小五郎の生家がすぐ近所に残されており、また武家屋敷から1キロほど離れた場所には、あの吉田松陰の松下村塾の跡が当時の姿のままで残されています。まるで幕末の志士たちの息遣いが聞こえてきそうな街でした。

さて、松下村塾の跡地がある松陰神社には吉田松陰の記念館があり、その中にろう人形があったのですが、その中の一人に意外な人物のろう人形が有ったのでちょっとびっくり。その蝋人形とは「佐藤栄作」元首相の蝋人形です。山口県は多くの総理大臣を輩出していますが、その一人が「佐藤栄作」さんです。因みに今の安倍晋三首相の母方のお爺様が岸伸介元首相でその実弟が佐藤栄作さんです。この三人は姓それぞれ違いますが、れっきとした血のつながった親族です。そして私は残念ながら、この華麗なる一族とは全く縁もゆかりもない、只の同姓同名であることは言うまでもございません。