税理士法人SKC

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報道の歪み

17.06.26 | 堺俊治の独り言的情報

   私には最近のマスコミの国政報道の歪みがよりひどくなっているように見えています。もっと取り上げることや取り上げ方があるだろうって思ってしうのです。マスコミがこんな報道のやり方を続けていると、国政選挙の投票率を下げるだけだし、マスコミがバックアップしているかのような民進党は消えてしまうのではないだろうかと危惧しています。

【日本の議会制民主主義に対する疑問3点】


1、内閣の意向を無視して官僚が既存のやり方を曲げないでいいのか?
 政治家は我々が投票によって選んでいるが、我々は官僚(役人)を投票して選んではいません。国民が選んでいない官僚(役人)に国政を決めさせるわけには行かないのは当然です。官僚(役人)は、内閣が決めた政策に基づいて行政を行うのであって、内閣の指示通りに執行する事は、国民が選んだ政治家に従うと言う至極当然の事です。だから、官僚(役人)は内閣や総理大臣の意向に沿って動かなければならないのです。国民が選んでもない官僚に勝手なことをさせるわけには行かないのは当然ではないでしょうか。その内閣の政策が気に入らなければ、次の選挙で国民が投票によって内閣を替えればいいのです。これは議会制民主主義の原則でしょう。なぜ、マスコミがそんなことがわからない。サンケイ新聞の、加戸守行元愛媛県知事に対するインタビューを読むと、この方は元文部官僚なので、今回の元部下の前川前事務次官の発言に明確に異を唱えています。元愛媛県知事のインタビューに目を通してみて下さい。ネットで直ぐに読むことができます。

http://www.sankei.com/premium/news/170616/prm1706160009-n1.html


 2、国会中継の偏りがあり過ぎます。
 テレビの国会中継では、民進党や共産党などと野党共闘している党の質疑ばかりを中継して、維新の党の質疑は全く中継されません。ところが、YouTubeなどネットの動画サイトには多くの維新の党の国会質疑がアップされています。そしてこの内容がどう聴いても、民進党や共産党などとの野党共闘には不利な発言が多いのです。また、政策論議をしっかり行おうとして質疑しているのも維新の党です。私は維新の党を支持しているとわけではなく、テレビの国会中継では全く報道されない部分の国会中継の内容に、耳を傾けるべき答弁があるにも関わらず、テレビや新聞しか見ない人にはこの内容が全く届かないことを、「マスコミの偏り」ではないかと思うのです。一党独裁で少数意見を無視するなと声高々に叫んでいるマスコミが、少数意見を無視しています。マスコミ自体が民主主義を破壊しているとしか思えないのです。https://youtu.be/Rh0Gi_1l2ls


 3、テロ等準備罪法案の採決は強行採決か? 
 国会の会期を議員は全員知っているし、当然閉会の日時も事前に決まっているではないですか。予算審議をしないで、森友、加計問題を扱って議案審議をしない。不信任案を出せば、野党の審議の時間がなくなる事は分かっているのに、後日でもやれるにもかかわらず、民進党・共産党等は二人の大臣に不信任案を出して時間消費し、あたかも自民党が無理やり強行に採決しているように見せかけているように見えます。議会制民主主義に基づいて採決しているのに、何故強行採決とマスコミも一緒になって表現するのかわからない。 


 マスコミは、森友問題や加計問題の説明が不十分とやたら報道するだけで、何をもっと説明する必要があるのかをはっきりさせているわけではない。白紙の束を一万円札二枚で挟んだ束を100万円札の束だと言って安倍首相に返すとマスコミに報道させる籠池氏について、安倍首相が何を説明することがありますか。民主党内閣時代から14回も獣医学部の新設を申請している加計学園のことを安倍首相がどう説明する必要があるのか、私には理解できません。でも、マスコミだけを信じている市民は気分的にそうなんだろうと思ってしまうでしょう。民進党や共産党などと共闘する野党は、安倍政権の支持率が10%下落したことで、今国会の成果とするのだろうけど、どう見てもその下落分が民進党の集票活動につながるとは思えません。何故なら、この国会審議で、民進党は自分の党の政策については何にも発言してないから、恐らく市民は民進党に投票をしようがないはず。そうなると単に全体の投票率が下がるだけで、公明党と共産党の票は減らないままで、民進党はかなり票を減らすことになるのではないだろうか。

 民進党は何とかしないと、このままでは、かつて自民党に反対と批判を繰り返すだけで、消滅してしまった社会党の二の舞を演じてしまうようにしか見えないのは私だけでしょうか。

 

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