17.07.28 | コラム

夏本番ですが、皆様、バテたりされてませんか。さて、今日は巷で話題のおもちゃ「ハンドスピナー」を取り上げたいと思います。

そもそも、ハンドスピナーってなに？という方が多いと思います。
　ご説明しますと、中央部にベアリングが仕込んであって、指で押さえたり下に置いて回すとくるくる高速回転するおもちゃです。（写真）

　アマゾンで検索すると、いろいろな形のスピナーが２００円位から数千円で販売されています。　

　さて、ハンドスピナーはクルクル回るだけなのですが、これの何が面白いのか、と思われるでしょう。


　ネットでは　
　・とにかく長く回るのが面白い。　
　・キラキラ光ったりしてきれい。　
　・指で持ってるだけでなく、手のひらやおでこなどいろいろなところで回して見せられる。
　という点が注目されています。　

　実際、検索してみると、回る時間を測る動画や、曲芸的なことをする動画、はたまたアイドルの女性が回転させる動画（笑）など。　
　どちらかというと、物珍しさや芸を見せることに使われています。　
　そのため、普通の方は、やってみてもすぐに飽きてしまうことが多いようです。

　でも、試しに一つ買ってみたところ、僕は結構楽しいことがわかりました。
　移動中や仕事中など、考え事をしながら、余計な手遊びをしてしまうこと、ありますよね。
　よく、ペンなどをくるくる回す方がいますが、あれと同じ感覚です。
　僕の場合は、人差し指と親指で摘んで、中指か薬指で弾いて回し、止めて、また回す、ということを繰り返しています。


　実は、このハンドスピナーは、アメリカではフィジェットスピナーといいます。
　フィジェットとは、モジモジ、ソワソワという意味で、何となくソワソワして落ち着かない気持ちを落ち着かせるスピナーということです。

　もともとは筋無力症の子供のために開発されたそうですが、ADHD（注意欠陥・多動性障害）の子供に集中力を持たせる効果があるといわれています。
　これは大人にも有効で、スピナーを片手で回していると逆に仕事などに集中できるという人もいます。

　僕もそんな体験をしました。

　ついこの間、仕事の事で問題が見つかり、早急に対応を考える必要があったのですが、その時、独り言を言いながらスピナーを回しては止め、回しては止め、を繰り返していると、長い時間集中でき、結果、良いアイデアが浮かんできました。
　ハンドスピナーは、考え事などをするときに「脳を回す」道具として使うと良いようです。
　

　ところで、この流行に触発されて、日本のベアリングメーカー（NSK）が持てる技術の粋を集めたハンドスピナーを発売しました。
　（紹介画像はこちら）　

　普通のスピナーは良いものでも長くて６分程度しか回りませんが、このスピナーは１２分も回っているそうです。　
　お値段はなんと17,800円！

　ただ、上にも書いたとおり、考え事をするときの手遊びなので、別に長く回っている必要はないんですよね。
　このあたりの技術の無駄遣い感がなんとも言えない感じで、かえって欲しくなってきます（笑）


　ということで、今話題のハンドスピナーをご紹介しました。
　考え事をしている時についつい手遊びしてしまう方、一度試されてはいかがでしょうか。