TFSグループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

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『山の日』と『終戦の日』~ 国のリーダーが使う言葉の重さ~

17.09.04 | 学び・学問

■ エッ、『山の日』??

先月8月11日、『山の日』!?!

私たち会計事務所業界にとっては、ちょうどこの時期・・・
原則として8月月初、第1週の火曜日~木曜日にかけて行われる「税理士試験」が、大きな関心事!

なので、試験特別休暇から税理士試験に突入する、かわいい?愛おしい??社員さんの試験のことが気になって仕方がない時期なので・・・
お恥ずかしながら、その前後が祝日になっていたことに、まったくもって気がつきませんでした。

エッ、『山の日』ってなに?
いつから祝日なの?
本当に情けないことに。。。こんな感じでした。


(つづく)

■ う~~ん、と腕を組んでしまいそうな祝日

8月12日が、あの御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落事故のあった日だということは記憶に深いので・・・
追悼の意味を込めて『山の日』???
一瞬だけ頭をよぎりましたが、日にちも違ううえに、
追悼の日を祝日にするのもいかがかと思いつつ・・・
なぜ8月11日なのか、調べてみてもどうしてもよくわからない。

祝日法によると、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことが、
祝日として制定された趣旨。

当初は、お盆休みとも連動させやすい8月12日を、
『山の日』の祝日することが予定されていたとのこと。

私の頭にも浮かんだように、日航ジャンボ機の事故日とも重なることから、
あえて一日ずらして8月11日に見直された経緯があるそうなのです。

もとより、山に親しむという趣旨には反対しませんが、
祝日にまでする経緯とともに、制定日の不自然さを考えると、
う~~ん、と腕を組んでしまいそうです。


■ 8月15日『終戦の日』 

その一方で、8月15日の『終戦の日』
日本人なら、誰もが知っている日かと思いきや・・・ 

今年の6月から7月にかけて、
NHKが18~19歳の若者を対象に行った
「平和に向けての意識調査」では、
『終戦の日』がいつかを知らない、と答えた人が、なんと14%!!
との結果に衝撃が走りました。

【NHK「平和に関する意識調査」 単純集計結果】
https://www3.nhk.or.jp/news/special/wakamonotoheiwa/research/20170809.pdf

(pdfが開きます)

8月11日を『山の日』にするくらいなら、
それより前に『終戦の日』をもっともっと社会に広く浸透して、
世代を問わず、日本が歩んできた歴史を心に刻む日として、一年間の大事な日として位置づけるべき!!!
私のみならず、こう憤られる方は、少なくないのではないでしょうか。


■ 8月15日も跨いで・・・エスカレートする米朝の言葉の応酬

そんななか、日本の終戦の日を跨ぐように、
米国と北朝鮮との、武力行使をほのめかすような過激な発言がエスカレートしています。

外交や自国防衛という面から、相手国を威嚇して、
自国の置かれている状況を有利に運ぼうとする意図はわかります。

しかしながら、北朝鮮が国民向けに発している、テレビや新聞等で使っている言葉。
米国のトランプ大統領が、ツイッターで使っている言葉。
一私人の戯言ならまだしも、一国のトップ!一国の最高権力者なのです。
言動を通じて国民の範ともなるべき、一国の最高権力者が使う
(最高権力者の権威を増すべく、権力者の意向であるかのように報道される)
言葉としては、あまりにも醜すぎると思うのです!

それを聞いた国民、さらに若者は、
いったいどのように受け止めるのだろうか(もちろん、本音で!)

さらには、これから多様な自国の言葉を覚えていくであろう多感な幼児には、
いったいどのような影響があるのだろうか。

鬼畜米英との言葉を残さざるを得なかった日本だからこそ、
他国民への敵意を煽ることだけが目的かのような言動を発し続けることの顛末・・・
その悲惨さを感じるのです。


■ 生まれた時から、他人を憎む人などいない。。。

そんななか、米国のオバマ前大統領が投稿したツイッターに
共感の輪が広がり、記録的な数の「いいね」を集めている
との報道に接しました。

米国バージニア州で起きた、白人至上主義グループと
反対派との衝突事件。
日本でも、大きく報道され、
その後のトランプ大統領の対応に批判が集まった一件。
事件後の騒動を受けて、
8月12日にオバマ前大統領が発したツイッター。

「生まれた時から、肌の色や出自や宗教を理由に、
 他人を憎む人などいない。

 憎しみは学ぶものだ。
 そして、もし憎しみを学べるのなら、
 愛することも教えられるだろう。

 なぜなら、人間の心にとって、
 憎しみよりも愛の方が、ずっと自然なのだから」


人種差別と戦った、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の自伝
「自由への長い道」(1994年)の一節からの引用だそうです。


■ 日本から、どのような発信ができるのか・・・

もとより私自身、米国共和党・民主党、
トランプ大統領・オバマ前大統領のいずれかを支持する立場でもありませんが・・・
米朝リーダーによる、あまりにも醜い言葉の応酬に辟易としていた時だけに、
いっときの清涼感のような、爽やかな感動を覚えたのです。

8月は、日本人として平和の尊さに接する機会が多い日々だけに、
日本からもどのような発信ができるのか、深く考えるひと月でもあるように思います。


    平成29年(2017年)8月
            山  崎   泰

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