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情報発信とイメージアップが鍵。深刻な人手不足に悩む 建設業界に吹く、新しい風!

17.11.02 | 業種別【建設業】

2017年現在、人手不足に悩んでいる企業は非常に多いと言われています。
なかでも大きな影響を受けているのが建設業です。

帝国データバンクの調査によると、人手不足で倒産する企業が他の業界では2割程度に留まっている中、建設業では36.2%の高確率となっているようです。

どうすれば人手不足による倒産を解消できるのでしょうか?

熟練の技能労働者を育成するのが難しい業界体質 

建設業で、人手不足による倒産が多い最も大きな理由として、“技術に熟練した職人が育たない”という業界特有の環境があります。 

過酷な労働環境というイメージ、ただでさえ人材確保が難しいことに加え、高度な専門技能を活用できるようになるまでには、少なくとも10年以上の経験が必要になります。

平成不況が長引いた結果、建設業界内での人材への投資はなかなか進まず、単独で建設現場を渡り歩く、『一人親方』と呼ばれる個人事業主や職人を数人だけ抱える中小零細企業が中心となって、現在の建設業界の技能労働を支えています。 
そうした後継者のいない個人事業主や中小零細企業の従業員が高齢化し働けなくなれば、事業そのものを放棄することになってしまいます。

こうした状況を改善するために、国や業界団体が生産性の向上や人材確保に力を注いでいるというのが昨今の状況です。 
しかし、業界特有の慣習やしきたりがあり、なかなか思うようには進んでいないようです。 


情報交流を目的とした事業を立ち上げている建設会社も 

こうした状況に危機を覚える若手の建設会社の中には、自ら行動を起こしている人たちも増えてきています。
たとえば、建設会社の情報交流を目的とした総合情報サイト『TEAM SUSTINA』を運営しているユニオンテックです。

同社のサービスは、大企業の下請けなどからしか仕事を受注することができない、中小零細企業や人手不足に悩む企業に対して、お互いに情報を共有することで、問題を解消していくサービスです。
同時に業界全体のイメージをアップさせることで、若手の人材を確保するための活動も行なっています。

『業界の食べログ(飲食店情報サイト)を目指す!』という目標を掲げ、2017年10月15日現在、会員数は5013社、メンバーは4万8010名まで増加しています。
サービスに登録すれば、会員間のどの企業からの業務も受注可能
請け負った仕事は全て公平に評価されるため、優良なサービスを提供できなければ淘汰されてしまう厳しいものですが、業界全体の生産性の向上にも寄与しそうです。
また、建設業界の情報、企業の紹介も自由に閲覧することができるので、業界のイメージアップにも繋がっているそうです。 
  
建設業界の人手不足倒産を防ぐためには、何よりも働き盛りの若い世代が業界に興味を持つことが大切です。
建設業界の企業の強みや仕事内容が、しっかりと情報として拡散されていけば、人手不足倒産を減らすことができるかもしれません。 



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