税理士法人SKC

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オリンピックは平和の祭典?

18.02.26 | 堺俊治の独り言的情報

 18日間の冬季オリンピックが終わりました。妻が終わって寂しいねと思わずつぶやいていました。私も始まるまではそんなに楽しみにしていたわけでもなかったのに、「1440」(フォーティーンフォーティ)が決まった!とか言われても、「何のこっちゃ」と思っていた私も、更に1番ストーン、2番ストーンが何のことか分からなかった私が、カーリングの準決勝ではコーチのような口をきいていました。いつの間にかそれくらい夢中で観ていたということです。

 報道によれば選手村には問題が多いとか、極寒気候で最悪の環境だとかいわれていましたが、どんな環境であれ、全力を出して競っている選手たちを観ていると、そんな環境だからこそよけいに感動します。お互いが極限まで能力を出し切っての得点やタイムで、コンマ1点差とかコンマ01秒差という結果は、フィクションのドラマ以上にドラマティックに感じてしまいます。今回の平昌オリンピックでも、漫画でもこうは描かないと思えるようなドラマティックな結末がありました。こんな感動的な体験は選手にとってもオリンピックならではの体験なのでしょう、選手の言葉に「オリンピックには魔物がいる」としばしば出てくるくらいですから。オリンピック観戦の醍醐味はこれなんだと改めて感じました。

 しかし、平昌オリンピックを上手に利用したように見える北朝鮮と韓国との関係がこれからどんな展開を迎えるのか油断ならなくなりましたね。これからは、北朝鮮は韓国と密接な関係を構築することに舵を切りそうにみえます。米国とは話し合いをする気はないようですし、もちろん核武装はより強化されるでしょう。そうすると米国の核抑止力で守られている日本の防衛体制ですから、米国により核抑止力を強化してもらうしかないということになるのでしょうか? 米国は本気で日本を守ってくれるのでしょうか? 日本はいつまでも米国に守ってもらうしかないのでしょうか? ふと思うのです、こんなに他の国から守ってもらわなければ自国を防衛出来ないような独立国が、日本以外にどこの国があるのだろうかと。

 平和の祭典といわれるオリンピックですが、オリンピック中は戦争をしないどころか、シリアではシリア政府軍の爆撃で、18日以降の5日間の死者は22日現在、416人に達し、犠牲者には子供96人が含まれ、負傷者も2100人を超えたと在英のシリア人権監視団が明らかにしています。オリンピックを政治に利用する国もあれば、この間を利用して北朝鮮を爆撃するという作戦を机上に載せる国もあります。平和の祭典オリンピックがどんなに素晴らしい祭典になったとしても、世界情勢には何も関係ないようです。

 平昌オリンピックでは思いがけない感動をたくさんもらいました。選手の皆さんありがとうございました。

 

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