TFSグループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

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『インターネット配信』と『国会議事堂』

14.05.30 | 【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2009年8月31日19:30:00

『インターネット配信』と『国会議事堂』

 平成21(2009)年8月30日夜、まさに日本政治に、初めて本格的な『政権交代』という4文字が加わった日に、皆様へのメッセージを執筆しています。

 総選挙の結果を待ってから、8月末日ぎりぎりに8月号を配信申し上げたような形にもなりましたが、実は配信が遅れてしまった本当の理由は、公職選挙法によるインターネット利用禁止によるものです。

 今月号の経済ト・税金トピックスを執筆して頂いたのは、岩國哲人・前衆議院議員
 岩國先生がかつて島根県出雲市長を務められていた当時、同僚都議とともに出雲市役所まで行き、平成7年の東京都知事選挙出馬を直談判した以来のご縁です。

 毎号執筆して頂いている海江田先生の文書は、総選挙公示後は配布できないこともあり、国会議員を勇退され今回は立候補されない岩國先生にお願いした次第です。

しかしお恥ずかしながら、いわゆるお盆休みを忘れていて、12日に入稿した原稿も製版会社の夏休みで、最終的に上がってきたのが19日。
18日には、地方の市長が、特定政党を支持するようなブログを書いたことが話題になり、当事務所も政党関係や政治団体関係の顧問をしていることから、念には念を入れて、選挙期間中の配信を見送った次第です。


 現行公選法では、選挙公示後の文書図画の頒布に関しては、選挙管理委員会が認めるビラやはがきに限定。ホームページやメール等も文書図画に当たり、メール配信はもとよりHPも更新すれば、公選法違反。Web全盛のこの時代に、違和感を覚えるのは、私だけではないと思います。

今回の総選挙を見ても、法定ビラやポスターの印刷代に加えて、ビラ配布やポスター掲示にかかる多大なる労力をどう確保するかで各陣営も頭がいっぱいの様子でした。

 ポスターや選挙カーによる名前の売り込みだけよりも、「政権選択」「マニフェスト選挙」という新しい時代に入っている以上、Web等の活用も拡充して、例えば夜の自宅に居ても、静かに活動や政策を判断できるような材料を提供する機会を増やすことは、日本の政治の成熟にとっても意味のあることだと思うのです。

 永田町争奪戦ともいえる総選挙の喧騒の一方、永田町からの政治改革に見切りをつけ、在野の政治家を目指すと宣言し、今回の総選挙には出馬しなかった国会議員もいるのです。
 
私自身、まさにその国会議員、政経塾の先輩でもある小野晋也前代議士が、任期の最後の最後に初めて国会議事堂見学を行うとのご案内を頂き、「この方となら」との思いで、大人になって初めて、国会議事堂見学をしました。

 選挙で誰も居ない国会、名前札がすべて取り外され、新しい主を迎える準備に追われる議場――万感の思いをめぐらせながら、最後に、小野前代議士と国会正面で固く握手をして別れました。

 “石にしがみついてでも戻って来たい議員が本物”なのか、

 “自らの意思でこの国会から去っていく議員が本物”なのか。

――歴史が判断するのだろうと思います。 

平成21年(2009年)8月

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