TFSグループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

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『次期大統領への覚書』

14.05.30 | 【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2009年4月25日16:54:00

『次期大統領への覚書』

 

 アジアに行く時には、中国より前にまず、日本に立ち寄りなさい。
 日本は、近隣諸国に嫌われているので、アメリカと絆があると思わせると、日本は安心するから。

 そして笑顔を土産に、笑顔を振りまきなさい。
 日本の機嫌を損ねてはいけません。

 しかし、日本の政治家と語ることは何と退屈であろうか。
 長期的な戦略がなく、自分達で考えることをしないから。


 米国のオルブライト元国務長官が、最近書いた本『次期大統領への覚書』の一節を、桜井よし子さんの話で教えて頂いたのですが、ここ数年来の中で、もっともショックを受けた内容でした。

そういえば---2月、クリントン国務長官が来日した時の様子を思い起こしてみても、まさにオルブライト氏の覚書通りに行動しただけなのかとさえ思えてしまいます。
 先日の北朝鮮ミサイル発射にしても、毅然とした態度を示しきれない日本政府へのやるせない思いを、多くの国民が胸に抱き続けているのが現実だろうと思います。

日米の関係も二国間関係から多国間外交に、さらに米中の二大国外交にシフトしつつあるのも事実でしょう。当事務所も中国人スタッフを擁し、日中ビジネスに関わることも多いせいか、その勢いの差を感じざるを得ません。


日本の自衛隊と比較した時、現在の中国の軍事力は日本の3倍。10年後の軍事力の差は、30倍以上。
もはや日中は対等に話ができる関係ではなくなってしまう。頼りになるのは、米国だけ?
10年後、圧倒的な中国の軍事力の前で、米国は日本を本当に守ってくれるのだろうか。


今の台湾も、国家でありながら、事実上は米中の共同管理下にあるかのような状態。10年後、日本が同じような立場に立たされないという保証はない。 

このレポートは、桜井さんにもお届けしているのですが、桜井さんの話を聞いてから、あの一節が頭から離れません。

 日本は、どうすれば良いのか。
 日本は、なぜこんなにも力が弱くなってしまったのか。

 日本人が自ら考えて解決しなければならない問題に、日本人が解決しようとしてこなかったから。
 一人一人の日本人が考え、問題解決にあたる力が弱くなってしまったから、国家の力も弱くなってしまった。
 長い歴史を通じて独立を貫き、これほど誠実な国民はほかにない。過去の歴史に誇りを持ち、自分自身への自信を深めること。
 大人の私達がこの国に自信と誇りをもって、日本の素晴らしさを次の世代に伝えていこうではありませんか。

 桜井さんの締めくくりは、そんなメッセージ!

 仕事柄、目前の景気対策に関心が向かいがちな日々に、『喝!』と覚まされた思いでした。


平成21年(2009年)4月

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