18.08.06 | 暮らし・人生にお役に立つ情報

三菱ＵＦＪ信託銀行は、融資業務から全面的に撤退するとの報道がありました。

長引く低金利で採算が取りにくくなっている融資業務から撤退し、今後は、資産運用や不動産、相続など主力の信託事業に特化していく方針とのことです。

平成30年8月3日付日本経済新聞の記事によると、本年10月にアパートローンなどの個人向け新規融資を停止し、以後、個人向け融資は、 同じグループの三菱ＵＦＪ銀行の代理店として取り次ぐことになるようです。

既に４月には法人融資を三菱ＵＦＪ銀行に移管しているので、今回個人向け融資を停止することで、ファンド等への特殊な融資を除けば全面撤退となります。

今後は、成長が見込まれる年金や不動産、相続などの分野に経営資源を向けることになります。

これにより、ライバルとなる他の信託銀行でも、事業を選別する動きが起こる可能性は十分にあるでしょう。
信託銀行として、これからは他の金融機関との差別化・存在意義を問われることになり、収益力の高い事業モデルの追及により生き残りをかけた戦略が求められることになりそうです。