18.09.11 | 経営全般

結果にコミットする、あのRIZAPグループ！

先月参加した、とある経営戦略セミナー。
なんとレッドカーペットに乗って会場に登場したのは、
RIZAPグループ株式会社の代表取締役社長・瀬戸健氏。
講演テーマは「人は変われる。」を証明する。～失敗を活かしたRIZAPの未来～

結果にコミットする、あのRIZAPグループ！
実は半年くらい前、私が社外取締役を務める会社社長に、
瀬戸社長の紹介をお願いするも、さすがに“超・時の人”だけに、とても叶うわけもなく。。。
社長に代わって、同社取締役を務める弁護士を紹介してもらい、そんなご縁もあり、
私自身も今、新宿御苑近くにあるRIZAP ENGLISHに通っているひとりです。
英語力の結果にコミット！？を実感しながら、毎月、定期的にセッションを受けています。

瀬戸 健氏の壮絶なドラマは、「続きを読む」↓↓↓をクリック

【福岡県出身、パン屋の次男坊】

RIZAPグループのダイエットプログラムは、
なんと10万人以上が受講しているそうです。。

『自己投資産業でグローバルNo.1』に！
を目指す瀬戸健氏は、なんとまだ40歳。
福岡県出身、パン屋の次男坊。
パン屋の実家から、メロンパンを
50円で仕入れて(買って？)
友達や近くのビジネスホテルで、
100円で転売していたといいます。
時には、パンで借金を返したり・・・まさに現物返金？？ 


【「人は変われる。」を証明できた、最初の瞬間！】

負けず嫌いだったと語られる瀬戸氏・・・
進学校ではない高校で、学年400人で1番を目指すも、
結果は397番。
あだ名は「瀬戸キン」。
瀬戸「キン」は「 バイキン」「落ちこぼれ」の意だったそうです。

高校卒業後、半年くらいはフリーター。日給5千円、土建業も経験。
高3の時、身長153センチ＆体重70キロ超の彼女ができたこと・・・
この時が最初の大きな人生の転機だったと、
感慨深く、語られるのです。

大好きな彼女と一緒に痩せようと～
毎日、ジョギング＆コンニャク･ダイエット食事。
その成果で、彼女はなんと3ヶ月で体重43キロに。
スタイルが大きく変わり、すっかり明るく元気になった彼女・・・
「人は変われる。」を証明できた、最初の瞬間！


【「人は変われる。」を証明できた、2度目の出来事！】

しかしながら、しばらくして「もうタケシが必要な私じゃない」と、
ナントも辛い、突然訪れた別れの通告。。。
痩せて綺麗になった彼女には、新しく大学生の彼氏が。
当時、中距離恋愛でトリマーをしていた彼女いわく、
「だって大学生って、カッコいいやん〜」 

自宅に帰って、すぐに小倉の予備校へ向かったという瀬戸氏。
大学生に取られてしまった、自分の悔しさ。
悔しかったら自分に勝ってみろ！
そう自分に檄を飛ばしたそうです。

偏差値32から猛勉強で偏差値65に！
見事、明治大学に合格したのです！！ 
早稲田大学合格が最高のゴールだったそうですが、
自分にとっては最高の幸せ感だったといいます。

「自分がどれだけ後悔しない真剣な生き方をしてきたか！」が幸福感を決める。
もうこれ以上できないという充足感。
「プロセス」「自分の生き方」が大事。
「人は変われる。」を証明できた、２度目の出来事！ だったと語られます。


【さらに「人は変われる。」を証明できた出来事も！】

大学入学後も、好奇心旺盛だった瀬戸氏は、数々のアルバイトを経験するも、
天丼屋など飲食店もクビになったと、瀬戸氏はやや自嘲気味に語ります。

「君の“いらっしゃいませ”は他人を不愉快にする」とまで言われて、
自暴自棄になって辞めたことも。

テレフォンアポイントの仕事をしていた時、先輩からこんな手厳しい指摘もあったそうです。
「君は営業成績は良いかもしれないが、世の中の一般常識に欠ける」
「絶対に社会では生きていけない」

確かに・・・大学受験は、英語社会は丸暗記、国語は一発勝負。
思い当たる節はあるといえども、あまりにも悔しくて、
本を読む習慣を身につけようと決心。
そして、本が自分の意識に影響を与えてきたと、今になって振りかえって語ります。
このことも「人は変われる。」を証明できた、出来事のひとつ！


【Ｔシャツに自分の夢を書いて、24時間365日、それを着て・・・】

大学卒業後、23歳で起業。同時に結婚。
そんな時、夫婦でユニクロに行って、Tシャツを10枚ずつ購入。
そのTシャツに、夢を書いたといいます。
その夢を書いたTシャツを毎日着て・・・

「俺は今、26歳で最強の会社を3社経営している」
でも当時、通信販売会社をするも、会計経理、流通の仕組みも、
「何掛け」という言葉すら知らなかった、そう自省する瀬戸氏。
惜しげもなく、自らをさらけ出す人柄は、とても誠実で、
ときに可愛さも感じるくらいで、 とても魅力があります。

「お金がない」「知識がない」 ないものはいっぱい・・・
でも何があるかな？？
「夢」と「情熱」だけは絶対に他人に負けない！ 

「28歳で上場企業の社長になっている！」という夢も
Tシャツに書いたそうです。
周りからは、100%無理と言われても、
他人は誰一人として信じてくれなくても、
”自分” だけは ”自分” を絶対に「信じて」「信じて」「信じて」


【Ｔシャツに書いた夢どおり、28歳で上場会社社長になるも・・・】

上場会社にするため、逆算して、徹底してブレイクダウン。
そうして今から12年前、本当に28歳で上場会社の社長になられたのです。
「人は変われる。」を証明できた、大きなエポックメーキング！ 

ダイエット食品として、食事の代わりに、おからで出来たクッキーの通信販売。
売上高24億円で上場。
そして目指した売上高100億円、広告宣伝費は60億円。
次の目標は、売上高300億円、広告宣伝費は100億円。

しかし、売上高はナント10億円に急降下。
純資産も、わずか7億円に。
経営者は、本当に結果が全てと、身につまされる日々。
多くの役員、社員、金融機関も離れていき、
おからクッキー200トンを、一気に廃棄するまでに。

忘年会はアスクルのポイントだけで賄う年末。
お金がなくて回らない。
雇用を守るには、社員全員で営業に回るしかない。
毎日毎日、社員が辞めていって、最後は1/3に。
こんな事態にまで、追い込まれてしまうのです。


【「人は変われる。」を証明できた、あらためて感じた人生の大転機！】

そんな時～～
20代社員2人が社長のもとへ。
「僕たち、どんなことがあっても、絶対に社長を支えますから」
そこで、涙を流しながら気づいたという瀬戸氏です。

「僕は本当にバカだった」
「人を、部下を、心底信じられなかった」
2人の言葉から、気持ちが変わり、人生が変わったというのです。

必死の思いで、社員全員で商品開発した3か月。
そこで生まれた2商品から、ナント売上高500億円を生んだというのだから驚きます。
「人は変われる。」を証明できた、あらためて感じた人生の大転機！

【「人は変われる。」を生涯の仕事にしようと、RIZAPを創業！】

彼女が変われた！
大学受験で、自分が変われた！
上場会社に向けて、自分も変われた！
若い社員2人のひと言から、会社そのものが変われた！
数多くの失敗、そして経験から
「人は変われる」と確信したという瀬戸氏。

その確信をもとに、「人は変われる」ことが生涯の仕事になれれば！ と、
ライザップを創業されたのです。


【本気でぶつかれば、本気で帰ってくる・・・RIZAPトレーナーの確信】

ライザップのセッションが終了する時には、
ダイエットプログラムなどに、一緒に向き合ってきたトレーナーは、
感動して声が出ないこともあると、瀬戸氏自身も、万感胸に迫るような表情で熱く語られます。

お客様は変われる！ということを、
トレーナーは100%確信しているというのです。
本気で向き合うと・・・
壁にボールを投げているのと同じで、軽く投げていても、
弾んで勢いよくは返ってこない。
豪速球で投げれば、強く弾んで、勢いよく跳ね返ってくる。
だから、本気で目標に向かっていく過程が大事。
トレーナー同様、自分にどれだけ本気で向かっていけるかが大事。

「自分自身が、この瞬間を全力で生きる！」ことがすべての原点。
二度と戻らない、この瞬間の時間を、
本気で全力で使い切っている人が、どれだけいるのか。
この瞬間の時間が、未来の自分を作る・・・。

だから、ライザップが一番大切にしているのはプロセス。
むしろゴールというのは、プロセスを楽しむための手段かもしれないとすら思う・・・
自らの経験をもとに、こうじっくりと語られます。

人生も最後の死というゴールは、
今この瞬間を全力で生きるというプロセスという目的を楽しむための手段かもしれない・・・

「ストーリーテリング」も大事にする瀬戸氏。
自分が燃えていて本気かどうか。
自分の生きざま、人生の物語が本気でなければ、
社員や他人に伝わるはずがない。

「絶対に良かった！」
「絶対にコミットする！」
「自分自身が、この瞬間を全力で生きる！」ことがすべての原点。

結果にコミット！の背景には、
こんなにも壮絶かつ様々なドラマがあったと、初めて知って、
さらにRIZAPそして瀬戸健社長に惹かれる思いでした。

　　　　平成３０年（２０１８年）９月
 　　　　　　　　　　　山　　崎　　泰


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