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第1回 月次決算は何のため?
14.08.26 | 【連載】会計で会社を強くする!月次決算の活用方法
「月次決算をやれと言われたけど、簿記や会計は習ったことがないから、決算書なんて作れないし、読めないなあ…」多くの社長さんが抱く感想ではないでしょうか。
会計といえば、難しい、ややこしいといったイメージがありますが、難しく考える必要はありません。経営者として知りたい数字は何なのか、商売の流れに沿って数字を読み解いてみましょう。
社長のみなさんは、経営がうまくいっているかどうか、どうやって確認されていますか?
「感覚で何となく…」という方もいらっしゃるかもしれませんが、客観的な指標が欲しいものです。そのために必要な情報は会計によって導き出されます。
また、時には、経営上の不安を抱える場面もあるでしょう。会計に関することについて列挙してみると…
「売上がなかなか伸びないなあ…」
「月末にちゃんと代金の支払いができるだろうか…」
「売上は好調なのに利益が残らないんだなあ…」
経営者として経営状態への気配りは欠かせませんが、不安ばかりがエスカレートすると、心身の不調から経営に支障をきたすことにもなりかねません。
不安を解消するためには、漠然とした不安を具体化して、現実を直視することが有効です。
現実を見ることで、何がどれぐらい足りないか、またはどれぐらい余裕があるのかがわかるようになります。
会計はこうした場合にも役に立ちます。
会計というと身構える方も多いかもしれませんが、その心配はいりません。まずは、経営者として知っておきたい数値を、商売の流れに沿って表してみましょう。
第一段階: 売った(売上高) - 買った(変動費) = 儲かった(限界利益)
商品を買ってきて、それを売ります。買った値段より高く売れれば、儲けが出ます。
第二段階: 儲かった(限界利益) - 使った(固定費) = 残った(経常利益)
経営には人件費や家賃などの経費を使います。儲けた範囲内で経費を使えば黒字、儲けた以上に使えば赤字になります。
月次決算とは、この「売った・買った・儲かった・使った・残った」の5つのポイントを定期的に把握するためのものです。
経営者として知っておきたいポイントを毎月確認することで、不安から解放され、経営判断の道しるべが得られるのです。
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植田ひでちか税理士事務所
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