山内経営会計事務所

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箱根駅伝敗者の弁に学ぼう。そして、おめでとうございますPart1

21.01.06 | チームビルディング

2021年の箱根駅伝は、大逆転で幕を閉じました。

最終10区にタスキが渡ったときの差が
3分以上あったので、
逆転は九分九厘無いと思ったのですが、
勝負は下駄を履くまで分からないとは
このことですね。

個人的にはジャイアントキリングが起きそうで、
ワクワクしていたので残念です。

終わった瞬間の私の感想は、
「敗因は〇〇の失敗」だな-。 でした。

そして創価大・榎木監督のインタビューを聞いて、
創価大学が短期間でこれだけの成果を上げたのもうなずけました。

監督、敗戦して直ぐなのに、
冷静に自分の役割を把握していましたね!

で、この記事を書くにあたり、
榎木監督のインタビューを確認しようとすると、
監督のコメントに対して賛否両論あるみたいです。

捉え方によって賛否が分かれるのはこの部分だと思います。
「選手たちはよく戦ってくれたと思います。
 ただ、やっぱりアンカーにしっかり走れる選手を据えられなかったというのは、
 指導力不足だと感じましたし...」

では、賛否の「捉え方」の違いはどこからくるのでしょうか?

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

組織開発コンサルタントの職業病とでも言うのでしょうか。

私はチームスポーツの結果を見ると、
なぜ、組織としてその結果になったのか?
が気になってしまいます(笑)

そのため、箱根駅伝が終わった瞬間の私の感想は、
「適材適所配置に失敗したなぁ・・・。」でした。


箱根駅伝は、当日エントリー変更が可能な競技です。

往路の結果や、当日の体調を見てエントリー変更ができます。

であるならば、監督は往路の結果を見て、
最終走者は優勝争いの中でも実力が発揮できる人!
と思って人材を配置しているはずです。

または、最終区でまだ優勝争いをしていることが、
すでに想定外だったのかもしれません。


しかし、普段の実力、又は普段以上の実力を発揮できる順番に
人材を配置できなかった・・。


そう捉えると、これは適材適所マネジメントの失敗です。

ですので、私のインタビューの捉え方は、
「やっぱり優勝争いの中でアンカーにしっかり走れる選手を据えられなかったというのは
 指導者の実力不足だと感じました。」(赤字山内加筆)

となりますし、
今インタビュー全文を確認すると、
監督もそう捉えているのだと思います。


賛成論者のなかには、
「監督が選手個人への批判をかわすために言ってる」みたいな論調もありましたが、

そんなに底が浅いもんじゃないですよ!
と言いたい(というか信じたい)


組織の中の問題は、「ヒト」と「コト」を分けて考える。

組織の中で問題が起こると、
多くの場合その問題の当事者がいるため、
どうしても視点が当事者にフォーカスされがちです。

監督のコメントに否定的な人たちの論調は、
「個人」にフォーカスがいっている「ハズ」です。
(ゴメンなさい。興味ないからあんまり見ていません(笑))

しかし、組織の中で起こる問題である以上、
本当の原因は組織の中にあるのです。

そのため、問題の「犯人探し」をいくらしても、
同じような問題が繰り返し起こります。

「ヒト」と「コト」を分けるというのは、
犯人探しをするのではなく、
組織が抱えている原因を探しましょう!

ということなのです。

みなさんの会社で問題が起こったときにも、
ぜひともこの視点でものごとを見ていただければと思います。


そして、最後に、なぜ「おめでとう!」なのかは・・・
Part2に続く(笑)

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