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ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-
21.10.20 | スタッフ町野の映画紹介
今回は2019年公開のアメリカの映画『ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-』です。
この作品はNetflix公開の映画です。
地球平面説の信者たちを追ったドキュメンタリー映画です。
地球平面説の理屈は至ってシンプルです。
地球が球体で自転しているなら表面に立っている自分たちが吹っ飛ばないのはおかしい。
球体なら海から遠くの島が見えるのはおかしい。
などなどです。
科学者たちは彼らの論理に対し、
科学的根拠を用いて反論します。
しかし、それはNASAの陰謀だと否定します。
地球を平面だと主張するのに対して球体であることを説明し、
納得させるのはすっごい難しいです。
見ていて感じたことは、
人は難しいそうな問題を超簡単に説明されるとそれが正しいと思ってしまうのかもしれないと思いました。
何故平面なのかの説明は科学ド素人が説明するので誰にでも理解できますが、
科学者が何故球体なのかを1から10まで説明すると難解で腑に落ちにくいです。
しかし、正しいのはどう考えても科学者です。
難しいものは難しいものとして分解して理解を深めるしかないということを再認識しました。
あと、怖いのは「地球は平面だよね!」と周囲に言いまくって地球平面Tシャツまで着ていた人が
急に「地球やっぱり丸いかも!」と考えを改めると、
地球平面論者からは嫌われ、元のコミュニティにも戻れず孤立してしまうことです。
映画の中で科学者の一人も言っていましたが、
地球平面説を唱える人は直接人に危害を加えるわけではないので
無視していてもいいのですが、陰謀論の度が過ぎたり、
悪意のないあまり賢くない人が(私のような)善かれと思って陰謀論を周囲に広め出すことは
その人にとっても害のあることになりかねないという点が問題です。
人は善かれと思うと極端な考えや行動を起こしてしまう生き物だから
ちゃんと立ち止まってよく考えて発言しなければと思いました。
地球平面説を唱えている代表的な人物が他の地球平面説信者に
「あいつはCIAの回し者だ!」と言われたのに対し、
「陰謀論を持ち込まれると自分自身証明が難しい」と苦悩しているシーンは笑いました。
くだらなそうなドキュメンタリーですが、
色々考えてしまう面白い映画でしたので是非ご覧ください。
以上。
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