SS経営コンサルティンググループ

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経営者なら知っておきたい決算書を読み解くコツ

22.01.17 | 【代表コラム】

いよいよ本格的な冬将軍到来の季節となりましたが、寒さに負けずお元気でお過ごしでしょうか。決算書が読めるようになり経営を改善したいとお考えの経営者様のお役に立つべく【決算書】にまつわるコラムをお送りしております。 今回は待望の第2弾!ぜひご覧ください。

《目次》
1.まずは持ちたい3つの視点
2.大事なのは実務と照らし合わせること
3.様々な角度から見ることが大切

1.まずは持ちたい3つの視点

決算書を読み解くために持っておきたいのが、鷹の目、虫の目、魚の目です。まず鷹の目からです。鷹は獲物を見つけるために高い空から地上を広く見渡します。このように、体を幅広い視点で見ながら全体感を把握する視点のことです。そして次に虫の目です。虫の目のようにミクロ的な視点で観察します。また、虫は複眼を持っています。1つの視点だけではなく、いくつかの方向から物事を見ることも忘れてはいけません。最後に魚の目です。魚は潮の流れを読み、餌場を求めて水中を泳ぎます。ビジネスでも時間の経過とともに潮目が変わるため、特定の数字を時系列にそって観察することが大事になります。

2.大事なのは実務と照らし合わせること

自分の会社の決算書を読み解くコツとしては、自分自身の経営実務と照らし合わせるということが大事になります。単に会社の決算書を眺めて分析しても意味がありません。ましてや、どこかの本屋やアマゾンで購入した決算書の読み方を学んでも現実は変わりません。一番大切なことは、実務に落としこむことなのです。実務と照らし合わせ、ご自身のやっている経営スタイルと決算書の数字とのズレを認識することが大切なのです。例えば、自分の会社の経営課題が売上増加であると判断して、営業マンをたくさん雇って教育に時間を使っているとします。しかしながら決算書を見ると、利益が出ていません。よくよく分析してみると、実は経営課題は売上ではなく、営業マンをたくさん雇ってしまったがゆえに人件費の使い過ぎにより生産性が落ちていることが原因だとわかったとします。これが、経営スタイルと決算書のズレになります。一例ではありますが、こういった認識のズレを修正し、経営数字を良くしていくことが、決算書の正しい読み方、すなわち分析する意義になるわけです。

3.様々な角度から見ることが大切

経営者の皆様に決算書の説明をしているときによく聞かれるのか「先生、何がポイントですか?どこを抑えれば儲かりますか?」ということです。そのときは自分は様々な角度から分析して、1つではなく、必ず3つほどのポイントを話すようにしています。社長はたぶん1ポイントだけアドバイスが欲しいと思っています。何をしさえすれば儲かるのか?そのことで頭がいっぱいなのでしょう。しかし、決算書は1つの角度から見ても経営のヒントを導きだすことはできません。その見方はむしろ経営者を危険に陥れます。経営はバランスが大事なのです。ですから安全性と収益性の観点からできる限り3つほどのアドバイスをするようにしています。

いかがでしたでしょうか。次回の代表コラムでは「決算書にまつわるここだけの話」をお送りします。どうぞご期待ください!

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