22.02.03 | 所長通信

人間はお金を支払うときに脳が痛みを感じる反応を示すことを前回お話ししましたが、脳が最大限痛みを感じる販売方法は1回1回の消費で値段が上がって行く様子を目にする販売方法だと分かっています。例えば・・・

例えばタクシーのメーターがこれに該当するのですが、タクシーのメーターがカチャカチャと上がって行くたびに脳がちくっちくっと痛みを感じることになります。目的地に到着して車が止まる瞬間にカチャっと言った時に脳の痛みは最高潮に達するという事になります。同じ例として寿司屋のカウンターに座ってお好み寿司をウニ一貫500円、中とろ一貫400円と注文を重ねるごとに脳に激しい痛みが襲ってきます。
そんなこともあって寿司屋には上握り一人前10貫で3000円と言う定額料金のものがありますし、焼き肉屋さんには食べ放題、居酒屋にも飲み放題と言って定額制が用意されていて消費者の脳の痛みを和らげています。飲み放題食べ放題5000円で元が取れるとか取れないとか言った損得勘定の前に、実は定額制にすることで脳が痛みを感じにくくさせてお金を使い易くする効果があるのです。