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金融機関との付き合い方…須藤です。

22.07.07 | 職員通信2

少し前になりますが、ある社長さんが「銀行との付き合い方」というテーマで実施されたセミナーを受講しましたので、その中で話されていた内容の一部をご紹介したいと思います。

○資金に余裕があっても銀行からの借入を行い、返済実績を作っておく
銀行からの借入を行うのは、設備投資をする場合や資金繰りに余裕を持たせたい場合など、お金が必要になったときです。しかし、こちらが急いでいても銀行は審査があるため急には貸してくれません。取引(借入をちゃんと返済してくれる)実績がない会社に新たに貸すことに慎重になっているためです。その点、大きな資金がいらない状況でも借入をして、返済の実績を作っておけば、銀行も貸してくれやすいということでした。
貸付をする銀行の気持ちになれば、そのような対応になるのも当然ですが、個人的には、不要な借金をするかどうかは慎重に検討する必要があるのではないかと思います。

○主導権は親側の銀行にある
近年は銀行の再編や国が再編を促す方向に動いているような報道も多くされています。仮に現在取引をしている銀行が他の少し規模の大きい銀行と合併した場合、出身銀行が異なる行員が存在することになります。その場合、どちらの銀行出身者との付き合いを大事にしていく必要があるでしょうか。自社のことをよく知っているこれまでの銀行出身者か、よく知らない銀行の出身者か。講師の方は、今後その銀行で主導権を握ることになる少し規模の大きい銀行出身者との付き合いを深くするべきと話していました。
ドラマなどでもよくあるように、対等な合併でも派閥は必ず存在し、規模の大きな銀行側(親側)が主導権を握っていく可能性が高いためとのことでした。

○従業員に手当をつけてでも給与口座は一行に集中する
皆様の会社では従業員がいる場合、給与口座は会社のメイン銀行に統一しているでしょうか。講師の方は、従業員に1万円を払ってでも給与口座は一行に統一して、手数料を銀行に落としてあげるべきと話していました。
銀行は借入の取引だけを見ているのではなく、銀行にいくら手数料を支払っているかも集計し、会社ごとの取引実績を把握しています。そのため、借入以外でも取引を厚くしておくことで、関係を強化し、場合によってはその取引を交渉材料に使って借入で有利な条件を引き出していく方法もあると紹介されていました。

聞いてみると当たり前だなと思う内容ですが、少し意識するだけでも銀行との付き合い方も変わってくるのかもしれません。

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