22.12.07 | 所長通信

お世辞はたとえ嘘であるとみなされて、言われた側もそれを差し引いて考えようとしても良い印象を残してしまい、その印象は強力で長く続くという研究結果が出ています。

ただの見え透いたお世辞に過ぎないと分かっていて、本人も騙されないようにと用心していても負けてしまうというのは恐ろしいことではあります。そうは言っても傍から見てもあからさまなお世辞はあまり気持ちの良いものではありません。やはり良心的なマーケティングとしては「正直で節度あるお世辞」を使うべきでしょう。
対面販売なら事実に基づいて褒めることが大切ですし、例えば対面以外のマーケティングでも「このクラスの上質なスーツを着られる方は、洗練された極上の品質が分かる方です」といった言い方で特定の顧客に狙いを定めると効果的です。
上手にほめられると褒められた方もとても嬉しくなります。褒める技術と言うのは案外難しいものですね。