2015年度税収54兆円、18年ぶり高水準
15.01.06 | ニュース・情報
政府は2015年の税収を54兆円程度としました。
消費税の増税によるほか、企業業績の改善が理由とされていますが、業績が伸びているのはごく一部の企業です。
政府は2015年度の税収を54兆円程度と見込んでいます。2014年度の予算は50兆円で、これを4兆円上回る水準です。
消費税の引き上げ(5%→8%)の効果の他、企業業績の改善で所得税や法人税が伸びることが理由とされています。
2014年4~9月期の上場企業の企業業績をみると、海外市場の成長や円安を味方に付けた自動車業などが牽引し、経常利益ベースで1兆3400億円増えています。
これが税収増に繋がっていると考えられます。
ただし、この増えた分の経常利益1兆3400億円のうち、ソフトバンクやトヨタ自動車など増益額が大きい上位10社で約8割の1兆1000億円を占めています。
つまり、儲かっている勝ち組企業は極めて限られており、日本全体が儲かっているというわけでは決してありません。
それぞれの企業が、稼ぐ力を積極的に上げていく努力が益々必要になっていると言えます。
(日本経済新聞 2014/11/8朝刊より転載)
なお、2015年度は税収は4兆円増加見込みですが、予算総額には全く足りておらず、足りない分37兆円を国債の新規発行で穴埋めします。
我が国は財政健全化が急務ですが、少々の増税では全く追いつかないこともここからわかります。
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