税理士法人ユリウス

国内クラウド市場 2015年には1兆円超へ

15.01.13 | ニュース・情報

クラウド市場の成長が加速しています。

 システムやデータをパソコンやサーバーに置かず、インターネットを通じてサービスの提供のみを受けるクラウドサービスが目覚ましく成長しています。
 国内におけるクラウド市場の状況をお伝えします。


《「クラウドファースト」定着 活用検討78.1%》



2013年度の日本国内の企業クラウドサービス市場規模は、前年の5,102億円から22.6%増加の6,257億円へ成長しました。



下のグラフは株式会社MM総研が発表した市場規模・予測と需要動向の調査結果を示しています。
国内クラウド市場は1年に平均23.6%ずつ成長し、2015年度には1兆円を超え、さらに2018年度には1兆8000億円規模まで拡大すると推測しています。


こうした急成長は、企業の意識の変化によってもたらされたもの。クラウドサービスを導入済みあるいは検討している法人に対して、新規にシステムを構築する際にクラウドの活用を検討するかを聞いたところ、検討すると答えた企業は前年の69.1%から78.1%となり、9%増えました。システムの採用・移行の際に、クラウドを優先して検討する「クラウドファースト」が定着してきたことが読み取れます。

しかし、クラウドに対して不安を感じる企業が多いのも確かです。
特にセキュリティやコストに関しての不安は大きく、総務省が発表する平成26年度版情報通信白書でも、クラウドサービスを利用しない理由として挙がった「情報漏えいなどセキュリティに不安がある」「クラウドの導入に伴う既存システム改修コストが大きい」を合わせると60%に到達します。また、「必要がない」「メリットが分からない」といった回答も依然と多いです。

しかし、資本金50億円以上の企業では半数以上の企業が何らかのクラウドサービスを利用していることから考えても、クラウドをよく知らないまま「必要がない」と判断するのは時期尚早。
多彩なビジネスモデルが登場し、働き方が見直されているいま、いつでもどこでもデータにアクセスできビジネスが行えるクラウドは、働き方のみならず、都市と地方のあり方にさえ変化をもたらすものになりつつあるでしょう。


《2000年から2010年で世の中の動きが変化》

2000年からの10年間で、さまざまなITサービスが生まれ、全世界に広まりました。世の中の動きも、下の表にあるように大きな変化を遂げたのです。

一方で、情報量が膨大化し、個々のパソコンや分散化されたサーバーのデータが集中管理できずに、運用・保守にかかるコストが増大化していくという課題に多くの企業が直面していったのも事実。
この課題に対して、多数の個々のパソコンからアクセスできるシステムを構築することが効率的だろうと考えられるようになり、2000年代後半、巨大データセンターによるクラウドという名のサービスが登場しました。

クラウド導入のメリットは以下が挙げられます。

1.コスト削減
2.スピードアップ
3.働き方の変化

クラウドをめぐる今後の動向には、引き続き注意する必要があるでしょう。



(お問い合わせ先)
  植田ひでちか税理士事務所
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