税理士法人SKC

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ウクライナ戦争の行方

23.06.26 | 堺俊治の独り言的情報

  人道派とか非戦派とか、またはリベラル或いは護憲派と言われる人たちが、最近やたらとウクライナ戦争の停戦や休戦を叫んで、オールドメディアを使って活発に活動しているように観えます。 私には、彼らが声を上げている意図が判りません。 「戦争はよくない」「暴力はよくない」誰もが思っていることです。 しかし私は、自分に暴力を振るってくる者が居たら、ましてや死の危険が感じられたら、最大限の抵抗を、最大限の暴力を使ってでも回避しようとすると思います。

   元々このウクライナという地は欧州(EU)(NATO)とロシアにとっては、いわく付きの地域です。 今回の戦争の発端は、ウクライナ政府が、ロシア政府との約束を反故にして、NATOや西側国際金融資本に、ロシアより都合の良い条件で誘惑されそうになっていることに、プーチン氏が危機感を持ったことから始まっています。 しかしながら、裏切られたからと言って、何をしてもいいという訳では無いでしょう。 言うことを聞かなければ、力尽くで抑え込むのはヤクザのやり方です。 しかし日本の周りの国の、中国の政府や朝鮮の北の政府などは、暴力(軍事力)を背景にして、露骨に脅してマウントを握ろうとする国です。 その脅しに屈服すれば、わが国民を拉致や逮捕して帰さないし、わが国の領土にも侵攻しようとします。 今のロシア政府が同じように見えているのは、私だけでしょうか。
 すぐさま停戦や休戦をしろと言う方々は、ロシアがウクライナへ侵攻して駐屯している地域は、ロシアの領土として割譲してでも、停戦や休戦をしろと言っているのでしょうか? 或いは停戦の為には、西側諸国の武器供与を止めろと言っているようですが、西側の武器供与が無くなれば、ロシアが侵攻を止めるとでも言うのでしょうか? 西側諸国に武器供与を止めろという前に、一度でもロシアに侵攻を止めろと言いましたか。 少なくとも、西側諸国はロシアの侵攻を止めさせるために経済制裁をしているのです。 ロシアの軍隊が自分の国に戻れば、戦争は終わるのです。 もちろん米国の産軍共同体にとっては、戦争が長引いた方が、都合がいいのはその通りでしょう。 しかし、これだけ国土を焦土化され、国民を虐殺されたうえ、賠償金も取らずに国土を差し出してまで停戦しろなどと、私は到底口に出せません。
 U君はR君と友達でした。 でもそう思い込んでいたのは、いつもU君のマウントをとって自分の都合のいいことばかりを押し付けるR君の方だけでした。 U君はR君の言う事を聞く様に脅されながら、少なくとも何かあった時は俺が守ってやるからと、U君からは言われていました。 しかしある時から、N君がお金持ちの友達を連れてきて、彼がいつでもお金は都合するから、もっと自由にやりたい事をやった方がいいのでは無いか、と言ってくれました。 その後U君は、度々R君のいう事を聞かなくなり、R君からは、いうこと聞かないと酷い目に合わせるぞと脅されました。 でもU君は、R君が酷い事をした時にはN君が助けてくれるというので、U君は、もうR君のいう通りにはしないよとR君に伝えました。 すると突然、R君はU君に殴る蹴るの暴行を始めました。 それでもU君がR君のいう事を聞かないので、木刀や竹刀での暴行にエスカレートしました。 そこで、N君はU君にR君の暴力から身を守るための武器を供与することにしました。
 上記のような例え話を述べてみましたが、私は心情的にはそういう事だと理解をしています。 U君がR君とどんな約束をしていたか、またN君がどんな手を使ってR君を裏切らせたかは分かりませんが、何度も言うようですが、裏切られたからといって、何をしてもいい訳では無いでしょう。 N君は、自分にも責任がある事を分かっているので、何としても助け出さないといけないくらいは思うでしょう。
   また、プーチン氏は、世界支配を目論んでいるDSと戦っている、或いは国際金融資本のグローバリストたちと戦っているという話はよく分かりますが、その理屈でロシアの侵攻を正当化することは出来ないと思うのです。 ウクライナの一般市民は直接には関係ありません。 いかに正当化しようと、市民の虐殺や市民への爆撃は犯罪として問われるべきです。 近現代の戦争は、仕掛けた方が負けるか、撤退するかしないと終わっていません。 それとも、停戦・休戦派の方々は、ウクライナは約束を破って、ロシアを裏切ったのだから、ロシアにウクライナの国土を分けてやるべきだとでもいうのでしょうか。また、国際金融資本家やDS(ディープステート)が、ロシアを戦争に引き摺り込んだという人もいます。 そうして敵対するロシアを崩壊させようと目論んでいるということの様です。 確かにこのままだとロシアは崩壊しそうです。 ということは、ロシアが崩壊(或いはプーチン氏が失脚)しない限り、ウクライナ戦争は終わらないということにもなりますね。
 日本の周りの国で、軍事力で領土拡大を狙っている国も、自国の正当化やマウントを取るために、事実を曲げたり、ありもしない事をでっち上げたりします。 そして最後は原爆を背景に脅迫します。 米国、欧州各国の政府も、否、日本政府も自分達に都合が悪いことは、巧妙に隠蔽し、オールドメディアも巻き込んで一切報道も追及もさせません。 敵対するとなると最後は暴力で抹殺します。 被害の大きさや、規模の大小はあれ、このような暴力を背景にした紛争や事件は、世界のいたるところで起きているのでしょう。
 そうやって考えていると、DX、AI、の驚異的進歩は、我々が我々の幸せのために利用する前に、世界を自分たちの利益の為に都合よく動かそうと狙っている強大な勢力に、時を待たず独占されそうです。 そう感じた時、背筋が寒くなりました。

 

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