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花屋さんのライバルは焼き芋!?・・・大橋です。

15.06.16 | 職員通信2


 宮本武蔵には佐々木小次郎

 孫悟空にはベジータ

 アンパンマンにはバイキンマンと、昔からライバルと呼ばれる関係は数多く存在しています。


 企業においてもそれは同じで、例えばセブンイレブンvsローソンのような業界内でのライバルや同じ商店街の肉屋さんと魚屋さんもライバルかもしれません。

 以上は想像しやすいライバルですが、

 「えっ、そんなところがライバルなの!?」と驚く意外なところにライバルが存在するケースもあるようです。


 これは、花屋さんから聞いた話です。

 普段よく行くスーパーの入り口の風景を思い出してみてください。(できれば小さいスーパーを想像してください。)

 入り口の横辺りに、花を陳列しているちょっとしたスペースがないでしょうか?


 あのスペースの花は、スーパーが自身で仕入れているものではなく、外注の花屋さんからの受託販売である場合が多いそうです。

 花屋さんはスーパーの土地を借りてる、ということになります。

 花は売れる季節・売れない季節があるため、毎月固定の地代家賃を払うよりは、委託販売にして手数料を支払った方がいいようです。

 スーパーにとっても入り口は、その店で一番最初に目に入る場所になるため、花で華やかにしていると消費者の購買意欲が高まるというメリットがあるようです。



 そして・・・話は変わりますが、焼き芋はお好きでしょうか。

 甘く香ばしくて、昔から根強い人気があるスイーツです。


 ですが、最近は焼き芋屋さんの声もあまり聞かないし、外で物を燃やすと何かと難しい時代になりました。

 食べたくても、なかなか食べられる機会が少なくなってきたように思えます。


 では今度は、冬のスーパーを思い出してください。

 入口横辺りのちょっとしたスペースに、焼き芋の機械が置いてないでしょうか。

 イモと一緒に熱した石が詰めてあり、いつでもホカホカの焼き芋が買えるようになっています。

 入り口からの香りで、購買意欲をダイレクトに揺さぶり、実はかなり売れ行きがいい商品だそうです。


 ですが、今のような季節には焼き芋なんて当然売れませんので、焼き芋機は置いてありません。

 よって、冬になったら新しく焼き芋機を置くスペースを作らなければいけませんが、あまりスペースに余裕がない小さなスーパーですと、焼き芋機を置くためにはどこかの陳列スペースと差し替えなければいけません。



 では何を削るのか・・・


 ということで、もうおわかりかと思いますが

 スーパーに出品している花屋さんは、冬になると販売スペースを焼き芋機に取られてしまうため、焼き芋をライバル視している、というお話でした。


 飲食店ですと、最近はサードウェーブとよばれるブルーボトルコーヒーの出店や世界最大のタコスフランチャイズ、タコベルが渋谷にオープンしたり わかりやすいライバルが増え続けています。


 その一方で、美味しくなり続けているコンビニ惣菜や冷凍食品・コンビニの100円コーヒーの展開により、わざわざ外出せず、内食で済ます消費者が増えてきているそうです。

 飲食業界にとって、コンビニや冷凍商品もライバルといえるでしょう。

 同業他社への対策も、もちろん重要ですが、意外なところにいるライバルを探し出すことも経営戦略を立てる上で重要になってきそうです。

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