TFSグループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

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ノイズキャンセリングに学ぶ『リスクヘッジ』~ビジネスのリスクを、どう分散するか

15.08.13 | 経営全般

■ “ノイズキャンセリング”ヘッドホン

暑い夏、ただでさえ蒸し暑い電車の中などで、他の乗客がされているヘッドホンから漏れてくる、大音量で流れてくる音楽・・・気になった経験のある方、少なくないのではと思います。

“ノイズキャンセリング”ヘッドホン・・・ご存知でしょうか。

電車や航空機などで、音楽はじめ様々な音声を聞くときに、電車の走行音やエンジンなど、周囲の様々な騒音をカットしてくれる、まさに“ノイズキャンセリング”なのです。

最近は、英語のリスニングや集中して勉強・仕事をするときなどに、周囲の雑音で気が散らないように、この“ノイズキャンセリング”ヘッドホンを使われる方も多いようです。

付けている人は、大きな音量で音楽を聞く必要がなく、静かな環境で低音量でも音声が聞き取れるので、周囲の人達にも、音漏れで迷惑をかけることがなくなる・・・というものです。

■ “デジタル”耳栓も・・・


世のなかには、環境騒音だけをカットするという
”デジタル耳栓”も・・・

事務機器メーカーが出しているという点も、
興味を惹きます。

電車の車内騒音、エアコンや扇風機の送風音、
冷蔵庫のモーター音などの環境騒音だけを遮断するいっぽうで、
電車内のアナウンス放送や呼びかけられる声などは、しっかり聞こえるという、かなりの優れものです。


■ “逆位相”の仕組み

もちろん、優れもののヘッドホンや耳栓の紹介をしているだけ
ではなく・・・
なぜ、このような仕組みができるのか、
ということをお伝えしたのです。

これは、“逆位相”という、波と波を打ち消し合う仕組み!

ヘッドホンや耳栓に内蔵された小型マイクロホンが、
電車内の騒音・エアコンの送風音など、環境騒音を拾います。

その環境騒音の波形を即座に回路分析して、
環境騒音とはまったく異なる波形の波を発生させて、騒音をカットするのです。

騒音がα波というリスクだとすると、騒音リスクであるα波とは“逆位相”のβ波を出して、
互いに打ち消し合うことによって、まさにリスクヘッジしているともいえる仕組みです。


■ ”逆位相”によるリスクヘッジ、ビジネスにも活かせないか!?

実は私は、この”逆位相”によるリスクヘッジは、
ビジネスのリスクヘッジにも当てはまるのではないか・・・とずっと考えてきました。

たとえば、私の先代が創業した印刷業。
典型的な労働集約型です。

私の幼いころは、いわゆる高度経済成長期には、金曜日夜に発注、月曜日朝に納品!?
まさに土日休日もなく、父母、社員さんが徹夜続きで、印刷~製本~納品という姿を見て育ちました。
私自身、先代の時代から目にしてきた往年の印刷業界は、少なくともこういう姿でした。

労働をしないと、
印刷機を回さないと、
売上にならない。
お金に結びつかない。
土日に休んでいたら、
誰も稼いでくれない。
労働集約型というビジネスパターンが、α波だとします。

労働集約型ビジネスパターンをリスクヘッジするβ波は、
まさに労働集約をしなくても、「時間が」「お金が」稼いでくれる
ビジネスパターンだと思うのです。

不動産賃貸やファイナンスなどは、その典型でしょうか。
土日に働かなくても、不動産賃貸収入や受取利息は、
時間さえ経てば「時間が」稼いでくれるのですから。 


















■ お盆休みも迎える8月・・・ゆっくりと考えてみませんか?


様々な業種のクライアントの皆さまとともに、日々仕事をさせていただいている私としては、
もとより皆さまの今のビジネスパターンを転換することを勧めている訳ではありません。

皆さまの今のビジネスパターンを分析して、万が一の収益変動などへのリスクに備えるために、
逆位相のビジネスパターンをもっておいた方が、より安心して、長期的な視野で、
経営者として気持ちにゆとりをもって、より本業に専念できる、ということを申し上げたいのです。

たとえば、店舗をお盆休みにしている期間、
お盆で社員さんが休んでいる期間、
診療の患者さんが来られない時間、
オフィスのパソコンをシャットダウンしている夜間、
機械を回していない時間、
流通のトラックを動かしていない時間

等々・・・その期間・時間帯でも、会社の収益が回っていくようなβ波を、
お盆休みも迎える8月に、一度考えてみませんか。

せっかくの機会なので、“ノイズキャンセリング”ヘッドホン“デジタル”耳栓を試しながら、
雑音や騒音の聞こえてこない環境で、静かにゆっくりと考えてみましょうか?!

                2015年(平成27年) 8月  山  崎     泰

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