江本公認会計士税理士事務所

『貴社の業績管理指標は「売上高」だけになっていませんか』

15.12.03 | ビジネス【財務】

業績管理の指標は社長によって千差万別です。

取引先別の売上高を計測している社長、
店舗単位の売上高を計測している社長、
お客様数、客単価、月単位で、日単位で・・・

数値計測の共通点
各社独自の形で何らかの数値を計測していますが、共通しているのは、売上に関係する数値の計測が圧倒的に多いことです。
利益の把握に踏み込んでいる企業は少ないように感じます。

利益も把握しているとおっしゃる社長でも、現金ベースで数値を入力していたり、費用の中に借入金の返済が含まれていたり・・・正しい利益の把握には至っていないケースが殆どです。

有益な業績管理指標
ただ、財務管理にコストをかけられない中小企業にとって、利益を把握するのは確かに簡単ではありません。
しかし、一口に利益と言ってもいくつかの種類があります。
本当は経常利益を正しく把握することが理想的ですが、まずは、粗利益だけでも有益な業績管理指標になります。

粗利益の正式名称は売上高総利益と言いますが、その額は「売上高-原価」で求めることが出来ます。
粗利益の大小によって使える経費の額が変わりますので、実は売上高よりも大切な指標と言っても過言ではありません。

具体的な業績管理の方法ですが、売上高と利益のバランスを見るためには、粗利益額よりも粗利益率の方がベターです。
(粗利益率は「粗利益額÷売上高」で求めます。)売上高の増減を追いかけると同時に粗利益率を確認することで、「売上高は増えたが赤字に転落してしまった・・・」という失敗が防げます。

気をつける点
ここで気をつけたいのが原価の求め方です。
在庫を持つ業種の場合、「月初の在庫額+当月仕入額-月末の在庫額」で原価を求めますので、毎月の棚卸しが必要です。
棚卸しは大変だと言う声を良く耳にしますが、仮にパートさんが2名で2時間在庫を数えても、数千円のコストで済みます。

店舗間で商品を持っていくこともあって・・・など特殊な事情を挙げられる方もいらっしゃいますが、往々にして全体の在庫量の1%未満の話をされておられるケースが殆どです。
あくまでも業績管理が目的ですので、期中の在庫額は数パーセントのずれがあっても問題ではありません。(税務上、決算時は1円単位で合わせる必要があります。)

売上高だけを追い続ける、売上至上主義から脱却する第一歩として、まずは粗利益率の管理からスタートしてみてはいかがでしょうか。

○金融機関対応に関するご相談は、当事務所にて承っております。
 お気軽にご相談ください。

■お問合せ先
【 江本誠公認会計士・税理士事務所 info@emoto-accounting.com 】

TOPへ