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人間だけではない老老介護・・・山田です。

16.07.08 | 職員通信1

前回、人生ではじめて犬を飼った話をさせていただきました。
おかげさまで日に日に成長し、体重は1.5倍、見た目は2倍に大きくなりました。少しづつではありますが、噛み癖も落ち着き、トイレも覚えてきて「おすわり」「お手」「おかわり」「待て」ができるようになりました。


現在6か月になりますが、人間でいうと6~7歳、小学校1・2年生くらいでしょうか。
犬は2歳で24歳、15歳で80歳になります。15年以上生きているわんちゃんも、今ではめずらしくないですよね。

昔の飼い犬は人間の食べ残しご飯を与えられ、外で飼うことが普通でした。現在は、栄養価の高いドックフードとか無添加のおやつを与えたり、毎年の予防接種やフィラリアの予防薬を飲ませることが普通のこととして行われています。30~40年前はフィラリアの予防が普及しておらず、10歳以上生きる犬は珍しくて、7~8歳で長生きといわれていたそうです。


そして今、人間の高齢化とペットの寿命が伸びて問題となっているのが、「ペットの老老介護」です。

核家族が進む現在、子供たちが巣立った後寂しくないようにと、ペットを飼うことを勧める場面はよく見る光景ですが、自分も高齢者となった時、同じように年を取ったペットの面倒を見るのは簡単な事なのでしょうか?

ペットの老老介護問題を抱えるある女性の話をご紹介します。

その女性は80歳を超えており、旦那様を20年以上前に亡くされて以降、愛犬と二人で暮らしておりました。
その愛犬も歳をとり、4年ほど前から行動に異変が起き始めたそうです。おしっこを失敗するようになり、同じところをずっと回り続けたり、ついには夜鳴きまでし始めました。これは認知症の症状であると獣医さんに言われたそうです。

マンションに住んでいたので、近所迷惑を考え夜でも愛犬を連れて外へ出ていたそうですが、それでも夜鳴きは止まらず、外でも「うるさい」と罵声を浴びながら、夜鳴きの止まる朝まで外で過ごしていました。


そんな夜中の散歩を続けることで、女性自身も身体的にも精神的にも参ってしまい、愛犬と共に死んでしまおうか、保健所に引き取ってもらおうか、とも考えるようになりました。

しかしそんな可哀そうなことはできないと悩んだ末に出した答えは、声帯除去手術でした。

声帯を除去しても全く吠えなくなるわけではありませんが、しゃがれた声になり響かなくなったようです。


現在は一人暮らしを心配した娘さんに勧められ、ペット同居可の高齢者施設に引越しをしたそうです。

声帯除去手術をしていなければ、恐らくペット同居の高齢者施設にも入れなかったことでしょう。女性は、「ママと一緒にいるためには、仕方のなかったことだったんよね」と、自分に言い聞かせるように愛犬に問いかけたそうです。

この話を聞いた時、愛犬が可哀相では片づけられない、何とも言えない胸がつまる思いを感じました。

うちはまだ仔犬ですが、一日でも長く健康で過ごせるように、将来に向けて老犬介護の知識を身につけておきたいと思います。

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