税理士法人SKC

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歴史教育の大切さ

17.02.22 | 堺俊治の独り言的情報

自国に対する愛国心や他国に対する心情や姿勢は、その国の歴史教育が大きく影響します。日本のアジア諸国との外交においても、現代史の偏った教育が、日本と隣国との溝を深める原因となっているように思います。私たちの世代は、学校教育で日本の現代史に時間をかけて学ぶことは殆どありませんでした。しかし、いつの間にか刷り込まれた現代史がありました。

 日本人は大東亜戦争の敗戦後、自国の現代史を勝者である米国を筆頭とした連合国(GHQ)に指導された歴史によって教育されてきました。それは当然、勝者(西欧人)から視た歴史を正当なものとし、西欧人の歴史が正義の歴史となります。戦後になって、「大東亜戦争」をGHQが「太平洋戦争」と言い換えた事情も、もう皆さんはよくお分かりのことです。
 そのため、私たちは、大東亜戦争以前の東アジア(東亜)のことを全く教えられていません。西欧人が何よりも明らかにしたくない歴史は、西欧人が世界中の有色人種を虐殺し強奪し、支配と抑圧によって文明や民族を破滅させてきた侵略と植民地化の歴史であり、その西欧人に敢然と立ち向かった有色人種(日本人)との戦争の歴史だと思うのです。

 西欧人は、数千万人が居住していたといわれる北アメリカ大陸の先住民族を虐殺しほぼ全滅に追いやり、メキシコのアステカ文明、マヤ文明、南アメリカのインカ文明を滅亡させ、アフリカの先住民を奴隷化し、東アジアではタイ、日本、中国以外のすべての国を西国、仏国、英国、米国によって分割し植民地化していました。西欧人の植民地化は、日本の台湾や朝鮮の統治のように、内地化政策ではなく、自国の富を増大化するために、否、支配層の貴族や資本家のために植民地の富を収奪し続けるというものです。東アジアを圧倒的な武力で侵略し植民地化し圧政を続けていた白人社会に戦いを挑み、有色人種として初めて圧倒的な勝利を収め、東アジアから西欧人を駆逐したのが大東亜戦争初期の日本人であったのです。

 私は、恥ずかしながら、十数年前まで、西欧人が正義の戦いをし、日本は東アジアを侵略し、東アジアの人々に残虐な行為を行ってきたから、日本は負けてよかったのだと教育され、それを信じてきました。私は歴史の正義は常に西欧人にあると刷り込まれていました。しかし、その当時は、そんな自分の状態にも気付けないくらい戦後教育に侵されていました。それを思うと、韓国や、中国で反日教育が徹底された結果、反日感情の打開のために日本人がどんな手を打っても難しい状況なのは理解できます。しかし、私がインターネットを通して、日本の新聞やテレビが決して取り上げない情報を目にすることで、新たな視点が広がったように、韓国や中国の市民も、いずれはこれまでの反日教育に疑問を持ち始める時が来るとは思います。中国は日本との戦争に勝ったことはありませんし、大東亜戦争では、韓国は日本と共に戦ったのであって、日本と共に米国に敗戦したのですが、このような事実は両国とも明らかにしたくない歴史でしょうから、両国の歴史教育が日本は侵略者という教育にならざるを得ないということでしょう。

 米国では、新聞やマスコミを信用している国民の割合はたった30%だそうです。日本は75%の国民が新聞やテレビの報道を信用しているのだそうです。ただし、インターネットに親しんでいる若年層はかなり信用していないように思います。私の子供たちが高校生のころ、私が「テレビの報道って信頼できないなぁ」とぼやいていたら、「そんなの決まってるじゃない!」と当然のように言われ驚いたことがありました。トランプ大統領が新聞やテレビ局を嘘つき呼ばわりしていますが、米国では70%の国民がトランプ大統領と同じように思っているのです。70%の国民が大手マスコミの報道を信用しているとなれば、報道による意識のコントロールはかつての学校教育と同じようなものになりかねません。日本の新聞やテレビ局は、依然として戦前のGHQの呪縛から逃れられないのか、あるいは何某かの力が働いているのか。いずれにしろ、報道の情報源がどこからなのかには、充分に注意を向ける必要がありそうです。

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