社会保険労務士法人九州人事マネジメント

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最新の助成金のご案内 「人事評価改善等助成金」

17.05.03 | 労働ニュース

こんにちは 社会保険労務士の高橋です。

平成29年4月1日から厚労省の助成金に「人事評価改善等助成金」が新たに設けられました。この助成金は、人事評価制度と賃金制度を通じて、生産性の向上、賃金アップ及び離職率の低下を図る事業主に対して助成するもので、人材不足の解消を目的としています。

『評価制度導入に活用できる助成金~最大130万円受給可能~』


「人事評価改善等助成金」の制度は次の(A)(B)に分けられます。

(A)制度整備助成(50万円)

事業主が、生産性向上のための人事評価制度と賃金のアップを含む賃金制度の整備を行った場合に、制度整備助成として50万円が受給できます。特に注意すべき点は次の通りです。

  ① 制度対象者は正社員であること

  ② 人事評価の対象と基準が明確であり、労働者に開示していること

  ③ 評価が年1回以上行われること

  ④ 賃金表を定めており、評価と賃金(賞与を含む)との関係性が明確であること

  ⑤ 賃金について標準的な評価を受けた場合に2%以上増加見込みであること

(B)目標達成助成(80万円)

1年経過後に人事評価制度等の適切な運用を経て、生産性の向上等に関する目標のすべてを達成した場合、目標達成助成として80万円が受給できます。特に注意すべき点は次の通りです。

  ① (A)の「制度整備助成」を受給していること

  ② 引続き、整備した人事評価制度等を実施していること

  ③ 直近の会計年度における「生産性」が、その3年前と比べ6%以上伸びていること

  ④ 直近4期前の会計年度から雇用保険の被保険者に解雇者等がいないこと

  ⑤ 1年前と比べ離職率が一定以下であること

  ⑥ 賃金が2%以上アップしていること

新入社員を対象としたあるアンケートによれば「あなたは働く上でどのようなことが自分にとって重要だと感じますか?」という質問に対し「自己の成長への意欲」という回答が最も多くなっています。一方で、平成生まれの社員の退職理由についてのアンケートでは「キャリア成長が望めない」という回答がトップとなっています。

日ごろ私も企業を訪問していて、優秀な社員ほど上記アンケートのような気持ちを抱いているのではと感じることがあります。この機会に助成金を活用して若い社員が長く働けるしくみを創ってみてはいかがでしょうか

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