税理士法人SKC

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「ポケモンGO」はすごい技術

16.07.24 | 堺俊治の独り言的情報

  皆さんは、「ポケモンGO」を体験されましたか。22日に日本でも配信が始まりました。私の世代は自分も子供もポケモン世代ではないので、アニメの「ポケットモンスター」自体があまりなじみはなかったのですが・・・・。

  「ポケモンGO」は、今のところはスマートフォン専用のゲームで、何が今までのゲームと違うかというと、自分(ゲームをする者)が現実に生活している場所がゲームの場所になってしまうというとんでもない臨場感です。難しく表現すると、「拡張現実(AR)という技術を活用し、利用者が現実にいる場所とゲーム上の仮想空間を同期することによって臨場感を演出」ということになります。スマートフォンのディスプレイには周りの景色がそのままスマートフォンを通して見えていますが、その景色にポケモンが現れるのです。

 「ポケットモンスター」というアニメ(漫画)を知らない方には、だからどうした、ということになりますが、このアニメのストーリーは、少年がモンスターを捕獲して、捕獲したモンスターを他の者が捕獲したモンスターとジムで戦わせながら(ジムでボクサーを育てるトレーナーのように)モンスターをトレーニングして成長させ、モンスターのトレーナーとしてチャンピオンを目指すという、主人公の少年の成長ストーリーなのです。

 このストーリーが判ると、なぜこのゲームが世界中で大爆発的にヒットしているかが判ります。このゲームの使用者は、自分の生活圏でこのアニメの主人公である「さとし」になることができるのです。自宅前に出現したり、会社の駐車場に、いつものバス停に、小倉駅のホームに、カレー屋の前にとモンスターが出現します。それらのモンスターを捕獲してさとし少年がモンスターを育てていくように、自分が街の中で捕獲したモンスターをジムで戦わせて成長させていくというわけです。モンスターは頻繁に出現しますが、なかなか大物は出現しないので、ゲームを始めると、みんな歩いて手に入れたいモンスター探しが始まります。この「ポケモンGO」は、スマホを手にして歩いた距離でゲームが進んでいくようですから、始めた者は皆歩き回るということのようです。主人公のさとし少年がポケモンを帯同して歩いて旅をするのと同じようになっているようです。

 このゲームがすごいのは、ゲーム使用者が現実にいる場所とゲーム上の仮想空間を同期させる拡張現実(オーグメンテッド・リアリティを略してAR)という技術です。このARという技術は勿論スマホのゲームだけの応用ではなく、ゲーム的にはもう既にスタンプラリーに応用して地域興しに利用したり、娯楽施設でのアトラクションにも応用されているようです。また、ARの技術はゲーム等への応用だけでなく、建築や設計、都市計画や災害対策などあらゆる分野での応用の研究がされているようですから、もっと大きな発展を遂げそうに思います。

 「ポケモンGO」は無料で始められますから、続けるかどうかは別にして、AR(拡張現実 オーグメンテッド・リアリティ)という技術がどんな技術なのかは体験してみてはいかがでしょうか。ちなみに、私は、ピカチュウの他5匹を捕獲しました。

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