税理士法人SKC

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新・所得倍増論

16.12.25 | 堺俊治の独り言的情報

 最近出版された本です。私の意識の間隙を突かれたような軽いショックを受けました。少なからず、同じように感じる方が多いのではないかと思い、取り上げてみました。

・ 日本は「GDPは世界第3位」の経済大国である。
 しかし、一人当たりのGDPは先進国中の最下位(世界第27位)。

・ 日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である。
 しかし、一人当たりの輸出額は世界第44位。

・ 日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である。
 しかし、一人当たりの製造業生産額はG7平均以下。

・ 日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である。
 しかし、一人当たりの研究開発費は世界第10位。
・ 日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国である。
 しかし、一人当たりのノーベル賞受賞者数は世界第39位。

・ 日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国である。
 しかし、一人当たりのメダル獲得数は世界50位。

 
 私は、この比較の意味がよく理解できていなかったし、なぜこの一人当たりの比較に「所得倍増」が繋がるのかもピンと来ていませんでした。それでその謎を解くために読み始めたようなものです。ところが読み進むうちに、著者のアプローチの新鮮さに惹かれ、納得と同時に日本が置かれている状況に改めて危機感を感じることとなりました。

 私が内容の説明をしても、的確に伝えるには無理があるので是非読んでみて下さい。日本の経済人全てが読む必要があると感じました。

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