13.09.08 | 業種別【美容業】

埼玉県で多店舗展開するサロンが、
以前より取り組んでいる
『全員接客』についての話です

最終目標は『永続できる企業』なのですが、
人も時代も変わる中にあっては、
ひとりのスタープレイヤーよりも、
コンスタントに売上が上げられる
スタッフが数人いてくれる方が、
企業の安定につながります。

つまり全員接客に取り組むことは、
企業としてみればリスクの軽減にもなるのです。

また全員接客は、スタッフの教育にもつながります。
ひとつには、アシスタントのうちから
「自分のお客さま」という意識を養えること。

自らお客さまとコミュニケーションを取ろうとしますので、
育っていく過程も気にかけてもらえる。
となれば、スタイリストデビューする際には、信頼して任せてもらえることになるのです。

もうひとつ、「自分さえ良ければという考えを抑えられる」こともそうです。

スタイリストになると、一歩間違えば自分の指名客を増やすことだけを考えてしまいますが、
新人のときから個人プレーではなく『チームプレー』を大切にする環境。
スタイリストのハサミ一本で数字が成り立っているのではなく、
周りのさまざまな要素やヘルプがあってこそ、ということを学んでもらえるのです。

スタッフの関係によるサロンの空気というものは、
お客さまは敏感に感じますので、スタッフ同士の信頼関係の構築も重要ではないでしょうか。

【記事提供元】サロンオーナー2013年6月号（理美容教育出版）