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組織自体の目標がなくても成果は出せる! 「ホーリーホック式マネジメント」

17.06.30 | ビジネス【人的資源】

シーズンのほぼ半分を終えたサッカーJ2リーグで、水戸ホーリーホックが健闘している。

12試合連続負けなしのクラブ記録を、19節終了現在で打ち立てているのだ。
この数字は、今季のJ2の22チームで最長でもある。

茨城県水戸市をホームタウンとするホーリーホックは、2000年のJリーグ加入からJ1に昇格したことがない。

チームの予算規模はJ2の下位で、J1昇格ではなくJ3へ降格しないことが最優先事項だ。 
しかも、ホーリーホックはJ1昇格に必要なライセンスを取得できていない。

ホームスタジアムの収容人数が、J1リーグの基準を満たしていないのだ。
J2でどんなに好成績をあげても、J1の晴れ舞台には立てないのである。

J2のクラブにとって最大にして唯一の目標となるJ1昇格を掲げられないなかで、今季のホーリーホックはなぜ上位に食らいついていけるのか。

チームを率いる西ヶ谷隆之監督は、「個人が評価されるためには、チームが結果を残さなければいけません」と話す。
「チームのJ1昇格が叶わなくても結果を残せば、一人ひとりの選手により良い環境のクラブから獲得のオファーが届くかもしれない。そのためにも、目の前の試合に100パーセントの準備をすることを、選手たちに求めています」 

実際に、ホーリーホックから他クラブへ引き抜かれた選手は少なくない。
44歳の西ヶ谷監督が統べるチームは、「再生工場」や「育成工場」といった評価を受けるに至っている。 


ビジネスシーンにおいても、「部」や「課」といった単位で目標を見つけにくい場面があるだろう。
個人の成長が組織の評価を高め、それによって個人が飛躍のきっかけをつかむ「ホーリーホック式マネジメント」は、組織に停滞感を近づけない一手として応用できそうだ。


企業成長のための人的資源熟考

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