堀井幸治公認会計士税理士事務所

堀井幸治公認会計士税理士事務所

強みや弱みを分析する”SWOT(スウォット)分析”とは? ②

18.03.30 | ビジネス【マーケティング】

前回から、マーケティング論のなかでも頻繁に言及される有名な理論“SWOT(スウォット)分析”について、お伝えしています。 

SWOT分析とは、自社の製品やサービスなどに対して、強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の要素を把握し、そのうえで戦略を組み立てていくフレームワークです。 

また、SWOT分析は、個人に当てはめることも可能です。
実際、私も大学教授に転身する際に、自らのSWOT分析を行っていました。 

今回はその経験をもとに、SWOT分析を個人のキャリアアップのために用いる方法をご紹介します。

個人に当てはめる、強み(S) 

強み(S)とは、自分の持つプラスの要素、好都合な要素のことをいいます。
できれば、多くの人が持っていない自分ならではの要素が望ましいでしょう。 

かつての私を例にすると、“大学教授になる”という目標達成に当たって考えられるプラスの要素は、以下のようなものが挙げられました。 

・大手広告代理店で多くの広告を手がけてきた実績 
・大手広告代理店で管理職として組織を動かしてきた経験 
・海外の広告事情に詳しい 
・英語が話せる 
・論理思考×クリエイティブ思考 
・プレゼンが得意   

実際には、こういったことを可能な限り、紙に書き出していきます。 


個人に当てはめる、弱み(W) 

次に、弱み(W)は、自分の持つマイナスの要素、不都合な要素です。 

これも思いつくままに、書き出してみます。
当時の私でいえば、以下のようなことが挙げられるでしょう。 

・長く管理職を勤め、現場の仕事から離れて久しい 
・アカデミックな研究者としては論文の素養がない 
・数字や統計が苦手 
・やりたいことしか、やりたくない 
・営業力に欠ける  

 
自身のプラス要素とマイナス要素を 
客観的に見つめることが大切 

では、実際に個人のキャリアアップのためにSWOT分析を用いるときは、どのように分析していけばいいのでしょうか? 

たとえば、『数字に強い』、『英語が堪能』、『人事部門のエキスパート』、『大企業での勤務経験』などは、一般的にプラス要素と考えることができます。
すなわち、強み(S)です。 
一方、『ハッキリした専門性がない』『数字に弱い』『転職したい職種は未経験』などは、マイナスの要素、すなわち弱み(W)といえます。 

なお、強み(S)と弱み(W)は、自らの努力で変えることができます。 
たとえば、『英語ができない』という弱みは、英会話を習うことで強みに変えられるでしょう。
さらに『会計に弱い』という弱みも、勉強することで強みに変えることができるのです。 

このように、キャリアアップを目指すには、まず自分(あるいは自社の製品・サービス)がどのような優位性を持ち、どのような点が不足しているのかを冷静に見極め、把握することが大切です。 

次回も“SWOT(スウォット)分析”について考えていきましょう。 


次回:強みや弱みを分析する“SWOT(スウォット)分析とは? ③ 



佐藤達郎のマーケティング論

●プロフィール●
佐藤達郎(さとう・たつろう)
多摩美術大学教授(広告論 / マーケティング論 / メディア論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校→一橋大学→ADK(アサツー ディ・ケイ)→(青学MBA)→博報堂DY→2011年4月より現職。
著書に、『「これからの広告」の教科書』、『教えて!カンヌ国際広告祭』、『自分を広告する技術』、『人前であがらない37の話し方』等がある。

TOPへ