佐藤会計のスタッフメルマガ!!

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心の会計・・・柳です。

14.06.11 | 職員通信1


 皆さんこんにちは、今月のメルマガは柳が担当します。

 4月から先輩職員と一緒に、お客様のところへ同行しております。



 来月は源泉所得税の納付月です。

 納付の特例を選択されたお客様は、1月~6月の源泉所得税を7月に納めなければいけません。

 

 会社員のように、給料から天引きされるのとは違い、実際に自分の源泉所得税を支払うとなると、同じ額を納めていたとしても、経営者の方は損した気分になりませんか?


 そんな話を経営者の方と話しているうちに、学生時代に習った「行動経済学」の授業を思い出しました。

 伝統的な経済学と違って、人の合理的ではない行動に着目した経済学です。
 

 同じ内容であるにもかかわらず、言い方や受け取り方によって、印象が大きく変わってしまうということはありませんか。


 それはフレーミング(思い込み)効果といいます。


 例えば、病院で手術を受けることになり、医師から「99%手術は成功します。」と言われた場合と、「死亡率は1%です」と言われた場合とでは、大きく捉え方が異なってしまいますよね。

 同じことなのに、「死亡率1%」と言われたら、100人に一人は死んでしまうのか・・・と悲観的になってしまいます。


 コップに水が半分・・・、まだ半分あると思うのか、もう半分しかないと思うのか。

 
 大事な試験が2日後・・・、まだ2日もあるから大丈夫と思うのか、2日しかないもうだめだと諦めるのか。

 源泉所得税の納付に関してもそうかと・・・。


 ちなみにジャンボ宝くじ1等本数60本!も確率にすると、1,000万分の1の当選確率でしかないそうです。

 この数字を聞いてしまうと、とても残念な気持ちになりますよね。

 
 言い方ひとつ、捉え方ひとつで、相手の反応や自身の気持ちが変わってしまう。

 仕事の場だけではなく、日常の会話でもフレーミング効果を大事にしていきたいものです。


 また、こういうことも日常よくあります。
 

 預金が500万円あったとしても、200万円のローンを組んで車を買ってしまう。

 利息のことを考えたら、現金で一括で払ってしまえば、かなりお得なのに・・・。

 日々の生活で100円、200円の節約に励んでいるのにです。

 でも実際、200万円の大金が一気になくなってしまうのは、抵抗があるし、子供の教育資金、老後の生活のため等々、理由は人それぞれですが、いざという時のために、預金しておきたいものですよね。


 ひとは常に合理的とは限らず、一見するとなんで?という行動をしてしまいます。


 人それぞれが心の中に、損とか得とかとは別の大事な「心の会計」を持っているのですね。

 帳簿上の数字では見えない、お客様の「心の会計」にも寄り添っていける、そんな職員になれるよう努力していきたいと思う今日この頃です。


 今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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