改正労基法・改正安衛法の解釈をQ&A形式で示した通達を発出
19.01.20 | 労働ニュース
厚生労働省は12月28日、4月から施行される改正労基法、改正安衛法および改正じん肺法について、主要な改正部分の解釈を示した通達を全国の都道府県労働局長に対して発出しました。
具体的な解釈については主にQ&A形式で示されており、改正労基法については38問、改正安衛法・じん肺法については26問が盛り込まれています。
このうち労基法関係では、清算期間が3カ月以内に拡大されるフレックスタイム制、新設される時間外労働の上限規制、年5日以上の年休の確実な取得(時季指定付与の義務化)、労働条件の明示の方法、過半数代表者の4節にわたり、具体的な解釈を提示。例えば、フレックスタイム制に関しては、1カ月を超える清算期間を定める場合の月60時間超時間外割増率(5割以上)の適用や、時間外労働上限規制(月100時間未満)の適用の解釈などが示されているほか、年休の時季指定付与に関しては、半日単位・時間単位による指定の可否、事後の時季変更の可否、独自に設けている特別休暇の取り扱いなど、実務上疑問が生じやすいポイントが取り上げられています。
厚生労働省では事業主向けの改正法Q&Aについても現在準備を進めており、今後ホームページで公開する予定としています。
《掲載URL》
基発1228第15号(労働基準法の解釈について)
https://www.mhlw.go.jp/content/000465759.pdf
基発1228第16号(労働安全衛生法の解釈について)
https://www.mhlw.go.jp/content/000465070.pdf
《関連情報(リーフレット)》
時間外労働の上限規制 わかりやすい解説
https://www.mhlw.go.jp/content/000463185.pdf
年5日の年次有給休暇の確実な取得 わかりやすい解説