有限会社 サステイナブル・デザイン

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経済対策25兆円!

19.12.04 | 公的資金活用

師走になると、国の予算編成の
ニュースが増えてきます。
年末の年中行事のようなものですね。
今年は25兆円規模の経済対策が
打たれるようです。

予算編成の流れ

国の予算編成の流れは、
私が駆け出しのシンクタンク研究員だった1990年代、
あるいはそれ以前から、何十年も変わっていません。

夏に各省庁の概算要求と重点施策が打ち出されます。
秋に財務省と各省庁の折衝が行われて、概算要求が削り込まれます。
年末に政府予算案が閣議決定され、国会審議に入ります。

こんな流れの中で、
今はちょうど、閣議決定の最終調整の局面、
ということになります。

今年は3年ぶりに、「経済対策」という名前の
景気刺激策が打たれます。
今日にも閣議決定される見通しとのことなので、
ニュースに注目です。

当初予算と補正予算

当初予算というのが、4月ー3月の1年度分の
国の収支の計画です。

補正予算は、年度の途中で組まれるもので、
必ずあると決まっているものではないですが、
ほぼ毎年のように年末になると話題に上ります。

最近は、当年度1-3月の3ヶ月+翌年度4-3月の
15ヶ月一体での予算編成が恒例化しています。

院の経営とどう関係するの?

ここまでは、政治経済の一般知識といったところですが、
それが歯科医院の経営とどう関係するの?
が知りたいところですね。

設備投資への補助金の代表格である
「ものづくり補助金」
は、例年、補正予算で1000億円規模で出ています。
個人事業の院は、申請資格があります。

2-3月に公募開始となりますので、
補正予算案の中身を確認し、
ものづくり補助金が公募されることが分かれば、
12-1月に機種選定や見積取得などに
とりかかることになります。

つまり、来年、大きな設備投資をお考えでしたら、
実は計画に着手するのは、まさに「今」、ということです。

また、雇用関係の助成金は、個人事業でも医療法人でも、
雇用保険に加入していれば申請資格があります。

こちらも、毎年度、制度・コースの新設・改廃があります。
具体的に来年度どのような助成金が出るのかは、
年末まで待たなければなりませんが、
こちらは当初予算で組まれます。

仕込みは冬の陣、申請は春の陣

というわけで、公的資金活用を
計画的に考えるならば、仕込みは冬、
今月来月です。

公募が始まるのは桜の季節です。
咲いたと思ってから花見の準備をしたら、
実際にやるころには花が散ってしまっていた、
という経験はないでしょうか?

これと同じで、公募が始まってから準備開始では、
計画を練り上げる時間も足りず、
見積取得や加点要素の積み上げも
十分にできず、結果、申請見送り、ということになりかねません。

来年1年の計は、元旦を待たずとも、
今から考え始めましょう!



















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