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住民税が多い人は得をする?・・・安達です。

14.09.17 | 職員通信2


 ふるさと納税をご存知でしょうか?

 「納税」という呼び方になってはいますが、厳密には自分の好きな自治体に対して行う「寄付」のことを呼んでいます。

 このふるさと納税という名の寄付ですが、活用の仕方によっては、とてもお得なおもしろいシステムなので、今回はそのお話について書いていきたいと思います。


 まず、ふるさと納税の流れとして・・・

 自分の住んでいる自治体ではなく、自分の寄付したい自治体に10万円(金額は任意の額です)寄付したとします。

 するとお礼として、寄付をした自治体から特産品などのプレゼントが送られてきます。

 このプレゼント、10万円寄付したので、10万円相当額の品物がもらえるのかというと、そうではありません。


 実際の金額はわかりませんが、相場として寄付した額の半分くらいの価格の品物がいただけるという噂です。


 ちなみに、この特産品は自分で選べることができるのが一般的ですが、取り扱いは各自治体によりけりなので、気を付けて下さい。


 ここまでは、みなさんすぐ理解していただけると思います。


 ですが、これだけならそんなにお得な感じはしませんよね。

 
 ここからが重要であり、ちょっと複雑なところでもあるので、できるだけシンプルに説明したいと思います。


 まず、ふるさと納税をしたら、確定申告をする必要があります。

 細かな計算方法は省略させていただくとして、
 
 この確定申告で寄付金額を申告すると、所得税が減額されます。

 この減額された金額を ①所得税の減額 としておきます。


 確定申告が済むと、1年間の所得金額が確定しますので、続いて住民税が計算されるのですが、

 こちらも計算方法は省略するとして、この住民税も寄付を行ったことにより減額されていきます。

 この減額には2つの種類があるのですが、ここでは
 
 ②住民税の減額
 
 ③住民税の特例部分の減額

 としていきます。


 この、①所得税の減額 ②住民税の減額 ③住民税の特例部分の減額 という3つの減額を合計すると、

 最初に寄付した10万円から2千円除いた、9万8千円と一致するようになっています。


 整理していくと、
 
 10万円の寄付をすると、9万8千円税金が安くなり、地域の特産品が送られてくる。

 つまり自己負担2,000円で地域の特産品をもらえるということになります!


 どうでしょう?10万円寄付をしたら、価値にして5万円の特産品が送られてきて、

 その自己負担額が正味たったの2,000円で済むならば、すごくお得なお話に思えます。

 さらに、寄付金額が多ければ多いほど、特産品もたくさんもらうことができるのでもっとお得といえます。


 ただし!注意事項もあります。
 この寄付金額をいくらしても大丈夫かというと、そうではありません。

 あまり寄付金額が多すぎると、この自己負担金額2,000円を超えてしまうことになります。

 なぜ自己負担額が増えるのかというと ③住民税の特例部分の減額の計算ルールのせいなのですが、

 おそらく税金計算のルールより「じゃあ自己負担2,000円で納まる寄付金額っていくらなの?」という事の方が気になるかと思うので、細かな計算方法はこちらもカットさせて頂きます。


 自己負担額2,000円で済む寄付金額についてですが、こちらは人によって個人差があります。

 目安として住民税の1割ほどといわれているのが一般的です。

 つまり住民税の納税額が高い人方ほど、お得感は大きくなると思われます。

 高額納税者の方などは、それ以上に寄付しても大丈夫なようですので、

 詳しい金額を知りたい方は、インターネットで試算できるサイトを使って調べてみることが、手っ取り早い方法かと思います。

 もちろん、監査担当に聞いても大丈夫ですので、お気軽に相談してみてください。

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