小林修税理士事務所

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新サービスで使いやすくなったハローワークを活用しよう!

20.02.10 | ビジネス【人的資源】

2020年1月6日からハローワークのシステムと、ハローワークインターネットサービスが新しくなりました。 
事業主は、会社のパソコンから求人募集の申し込みをしたり、より詳細な求人情報を求職者に提供したりできるようになり、求職者にとっても、仕事を探しやすくなるように改善が加えられています。 
今回の改善によって、従来に比べてどのくらい使いやすくなったのか、解説していきます。

自社のパソコンから求人申し込みが可能に

公共職業安定所、いわゆるハローワークでは、雇用保険の手続きや職業相談、職業訓練など、就職・雇用にまつわるさまざまな業務を行っていますが、メインの業務は、やはり求職と求人に関するサービスでしょう。

ハローワークでは、仕事を探している求職者に対しては、求職申し込みを受け付け、人材を求めている事業主に対しては、求人申し込みを受け付けて、それぞれの条件を加味しながら、双方が納得のいく仕事・人材のマッチングを行っています。

就職支援や雇用促進のための『ハローワークインターネットサービス』ではWeb上でさまざまな手続きが行えますが、2020年1月からは、このサービスがさらに使いやすくなりました。

事業主視点で一番大きく変わったのは、会社のパソコンから求人の申し込みができるようになったことです。
『ハローワークインターネットサービス』では、これまでネットでの求人申し込みに対応しておらず、企業は求人募集を行うたびにハローワークへ直接出向き、求人票に記入しなければいけませんでした。

しかし、企業側が、『ハローワークインターネットサービス』上に『求人者マイページ』を開設し、そのなかで、『求人申し込み』や『求人内容の変更』『求人の募集停止』『事務所情報の変更』などが行えるようになったのです。

さらに、事業所の外観や職場風景、自社で取り扱っている商品などの画像や情報も『求人者マイページ』上で登録できるようになりました。

そして、応募者の選考ややり取りなども『求人者マイページ』で行えるようになりました。
求職者の紹介状の確認や、採用・不採用の連絡はもちろん、メッセージ機能では、『求職者マイページ』を開設している求職者とやり取りを行うことも可能です。
求職者と直接メッセージを交わすことで、より自社にマッチする人材を見つけることができるようになったというわけです。

これらの新サービスにより、わざわざハローワークに行かなくても、会社のパソコンで求人募集にまつわるすべての作業が行えるようになりました。
ただし、最初の求人申し込みをする場合は、ハローワークへ行き、事業所登録の手続きを行う必要があるので注意してください。

流れとしては、ハローワークの窓口で事業所登録の申し込みを行い、メールアドレスを登録。
その後、『ハローワークインターネットサービス』にアクセスし、登録したアドレスを入力すると認証キーが受信できるので、パスワード登録と共に認証キー入力を行うと、『求人者マイページ』を開設できます。

ちなみに、1年間求人申し込みを行っていない場合や、マイページを通じて派遣・請負求人を申し込む場合なども、ハローワークに足を運ぶ必要があります。


求人票が改定され、より使いやすく

そして、求人票も新しくなることで、企業側はより詳しい事業所の情報を求職者に提供できるようになりました。
今回、使いやすいように、全体的に求人票が改定されたのですが、具体的には『正社員登用の有無』『契約更新の条件』などの欄が新設されました。
また、マイカー通勤が可能な企業の場合は、『駐車場の有無』の欄を設けることも可能です。
さらに、『昇給制度の有無』『賞与制度の有無』『36協定における特別条項の有無』『応募書類の送付方法』『面接予定回数』の欄なども新しく設けられ、これまで以上に企業は求職者にアピールできるようになりました。

これまでは利便性から、有料の求人サービスに頼っていた企業も、格段に使いやすくなった『ハローワークインターネットサービス』を一度、試してみてはいかがでしょうか。


※本記事の記載内容は、2020年2月現在の法令・情報等に基づいています。

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