2月に飛び交い始めるのは・・・?
20.02.13 | 公的資金活用
個人的には、20年以上の「お付き合い」の
スギ花粉の飛散情報が気になり始めています。
一方、公的資金活用の観点からは、
1月末に補正予算が成立したので、
様々な憶測情報が飛び交い始める時期でもあります。
確かな情報は役所の公表資料のみ
今月後半以降、補助金、助成金の公募が具体化してきます。それにつれて、各方面から、
「今年の○○補助金は、○○になりそうだ」
「○○助成金、去年とは○○が変わりそうだ」
などの情報が流れてきます。
私も例年、こうした情報は参照はしますが、
信用はしません。
理由は、公募開始前に漏れ出てくるのは、たとえ担当の役所が
発信源であるとしても、意思形成過程の情報にすぎないからです。
当然、最終決定ではないので、ふたを開けてみたら、
全然違った、ということはよくある話です。
(聞いていた通りだった、ということもありますが、一部です)
また、そうした一次のインフォーマル情報に、
いろいろな解釈がついた二次情報の方が、より多く出回ります。
解釈なので、立場や前提条件の置き方によって、元が同じ情報でも、
まったく違う伝わり方、情報内容になってしまいます。
そこで、私自身は、いろいろな情報は入ってくるけれども、
役所自身が公表した資料以外は信用しませんし、
また、自分が情報を発信する場合も、
役所の公表資料にもとづいておこなうようにしています。
前年踏襲7割で準備開始
ただ、そうは言っても、役所の公表資料は「役所用語」と「役所文法」で
書かれているので、日本語ではあるけれども、難解なものになっています。
結果、どうしても、解釈・解説が必要になってしまうのも事実です。
また、公募が始まってから、やおら腰を上げて準備開始、では
間に合わなくなってしまいがちです。
ただ、補助金・助成金は、数年間、継続して同様の目的・内容で
公募されるものがほとんです。
新規の補助金・助成金を除けば、前年度までの公募要領や傾向を前提に
準備作業を始めてしまって大過ないですし、
その方が十分余裕を持った検討を行うことができます。
たとえば、ものづくり補助金(個人経営の歯科医院は申請できます)については、
- 昨年度の公募要領と様式に基づいて、あらすじを下書きしておく
- 導入したい機材について、概算でもよいので見積を取り寄せておく
- その際、生産性向上要件証明書が発行されることも確認しておく
などの準備を進めておくのがお勧めです。
今は受験シーズでもありますが、各学校の入試問題は、
毎年新しい問題が出されるものの、一定の傾向やパターンがあり、
激変することはまれなので、過去問題を解いて勉強しますね。
これと似たようなもので、7割方は前年踏襲で準備をしておけば、
公募が始まってからの作業が楽になります。
電子申請時代、まずはアカウント開設から
最後に、今年度から大きく変わる点があります。
今までは、多種類の書類を、何部もコピーしセットして提出するのが
補助金申請作業の常でした。
これが、経済産業省所管の補助金は、電子申請に移行します。
コピーやファイリング作業の手間がなくなるのはウェルカムですが、
電子申請システムを利用するためのアカウント開設等の手間がかかります。
①経済産業省の補助金申請サイトjGrants
https://jgrants.go.jp/
②①を利用するのに必要なgBizIDの開設
https://gbiz-id.go.jp/top/
②を済ませてから、①へ、という流れになります。
そして、②はWEBだけで完結するかと思いきや、
必要事項をWEB上で入力したら、
申請書類をダウンロード・印刷・捺印して
郵送申請するというアナログのフローです。
最長2週間かかる可能性があります。
最終的に補助金申請に至るかどうかは別として、
少しでも関心があれば、②のgBizIDの開設だけは
済ませておきましょう。
ちなみに、ものづくり補助金の申請には「gBizIDプライム」
のアカウント開設が必要です。
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