税理士法人SKC

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東京ロックダウンの危機

20.03.27 | 堺俊治の独り言的情報

この一か月で日本も世界中も様相が一変してしまいました。東京のロックダウン、日本に緊急事態宣言がいつ発令されてもおかしくない状況です。かなり覚悟が必要な時期に来たようです。

 果たして、東京がロックダウンされ、日本に緊急事態宣言が出されるとどうなるのか、このような事態を空想すらしたことはなかったし、SFやパニック映画でも考えられなかったことです。チャイナウィルス(この呼称は中国派からの批判を浴びますが、発症した場所の名称を付すのは「スペイン風邪」「香港型インフル」等、通例です。)の終息が、北九州市では見えてきたかと内心では先週の初めまで思っていましたが、どうもこのチャイナウィルスはインフルエンザのようにはいかないようです。感染症状が出ない感染者が、感染を拡散している可能性が見えてきました。若者たちは感染しても重症化しにくいというメディアの報道に踊らされて、平時のように街に出て騒いでいるようです。しかし、症状は出ていなくても、彼らが北九州での感染を広げている可能性がありますから、若者との交流にも注意が必要な気がしています。私も高齢者に有りがちな高血圧、糖尿病の持病があります。重症になると、インフルエンザの高熱どころではない苦しい症状が出ると聞いています。その一つが水に溺れるような苦しさだと言います。それを聴いて、終息に向かっているどころではなく、日増しにオーバーシュート(感染爆発)の危機が迫っているのかも知れないと思うと、かなり不安になっています。

 イタリアでの最近の状況から判断すると、ロックダウンされると、その都市で発症入院すると回復するまで、一切家族や友人などとの接触が禁じられるようです。回復すればいいですが、そのまま亡くなれば、家族や親族のだれにも看取られないで人生を終わることになります。その上、イタリアの現状は、死亡者が多く対応できないため、遺体は棺に入ったまま葬儀もされないで放置されてしまっているようです。この状態が、緊急事態宣言が出てロックダウンされたイタリアの都市で起きていることです。

 私は、つい先週まで少し油断をしていました。私が所属する中小企業経営団体の月例会(出席者100名以上)を、東京から講師を呼んでいるからとか、観桜会については、せっかくの桜の時期だからとか思い、また北九州市は大丈夫だろうなどと油断して、ついつい中止の決断が遅れてしまいました。しかしパンデミックになった国の最近の状態を知ると想像した状況をはるかに超える悲惨な状態です。
 北九州でもいつオーバーシュートが起きるかわからないということを肝に銘じ、若者にも安易な行動の自粛を求めたいと思います。

 この間、そして終息までのしばらくの間、多くの飲食店、ホテルや旅行関係の業者の方々、そのほかにも大きな影響を受けられるサービス業等の皆様がいらっしゃると思います。国や市のチャイナウィルス対策、支援策を徹底して受けましょう。こんな時こそ日本人として日本国から行政から最大限の援助を受けなければなりません。

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