税理士法人SKC

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コロナ禍で明らかになったこと

20.07.27 | 堺俊治の独り言的情報

 門田隆将著の「疫病」を読ませてもらいました。薄々気が付いていたことが、かなり明らかになりました。「アビガン」は重症化する前にはかなり効果がある医薬品であり、中国ではこの「アビガン」の後発医薬品(ジェネリック)を大量に製造して使用し、効果が出ているようです。日本ではなぜ認可されないのかについて、高橋洋一氏(元財務官僚)が「アビガンの製造元は富士フィルムでしょう。富士フィルムには厚労省から一人も天下りしてないからだよ。」と言っています。このコロナ禍の始まった昨年末から、私たちが「なぜなんだ?」と思ってきたことが、日本の官僚政治の構造的問題として明らかにされ、また中国共産党の怖さに改めて今後の不安を感じさせられます。

・安倍政権の感染対策に対する疑念
 官邸の情報収集能力が脆弱ではないのかということや、官邸主導の政治と言いながら、安倍首相が官僚を動かせないのではないかということ。このことが、感染対策が遅れたりあいまいになったりしている原因の一つではないかということ。結局、このままでは日本国民は選挙で選択することが出来ない官僚主導の政策に従うだけではないのだろうか。

・厚生省主導の感染対策に対する疑念
 感染対策が後手後手に回ったのは、武漢がロックダウンされていてもなお、厚生省には、この新型コロナウィルスに対する危機感がなかったようであること。またそもそも、厚生省は大規模感染(パンデミック)に対する対応が出来るような役所ではないらしいこと。

 ・中国が全く謝罪するような姿勢ではないことへの疑念
 中国共産党の国内外に対する姿勢が明らかになっただけでなく、中国国民の対外的姿勢にも大きな変化が表れてきていること。

  この著による約6か月間の濃密なドキュメントが、私には上記のような疑念が懸念に代わっていきました。
  今後このコロナ禍がどのように始末されるのかはまだ少しも見えていませんが、今後も我が国が厚労省  の主導で感染対策を続けていくことには大きな懸念を抱かざるを得ません。

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