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皆様こんにちは、税理士の佐藤です。・・・必見、社会貢献型ビジネス【パンの缶詰】とは・・・?

14.10.17 | 所長通信


 私の事務所では、3.11の震災以来、防災に備えて3日分の水と非常食を職場で準備しているのですが、そろそろ非常食の賞味期限が切れる時期がやってきます。

 その処分方法を考えていたのですが、もしその非常食で、世界の飢餓対策支援活動に貢献できたら・・・?


 栃木県那須塩原にあるパン屋さん「パン・アキモト」の社長秋元義彦さんの講演を聴く機会がありました。


 秋元社長は阪神大震災の際、現地にパンを届けたことを契機に美味しいパンを保存できないか?と強く思うようになったそうです。


 被災地に実際に行ってみると、現地で求められるものは、乾パンのような一般的に考えらる何とか飢えをしのげればよいだけの非常食ではなく、「美味しいものが食べたい」「温かいものが食べたい」という要望が想像以上に強かったそうです。

 
 確かに、歯の悪い人は乾パンなど食べられません。



 そして、現地の人がこんなに欲しがっているのに、「何故できないのか?」「無いなら作ろう!」と強い使命感を感じるようになり、苦心惨憺の末、やっと『パンの缶詰』を作ることに成功しました。


 実際に試食をさせて頂きました。

 出来てから1年もたった缶詰でしたが、柔らかくしっとりとした美味しいパンの味に驚きました。


 ここまでは、美味しい非常食を作った話をしましたが、秋元社長のすごいところはここから先の話です。


 ある日、お客様から賞味期限が切れたパンの処分をしてくれないかという声を耳にします。


 そこで、パンを回収して世界の飢えた子供たちに提供することを考えます。


 パンの缶詰の賞味期限は3年間です。


 そこで、お客様から2年たったパンの缶詰を回収し、新しい缶詰を購入してもらいます。


 更に、その回収したパンの缶詰を世界の飢えた子供たちに提供し、提供した人には必ず受け取った子供たちの笑顔の写真を送り返すようにしたそうです。


 価格を抑えるため、パンの缶詰の回収輸送費はクロネコヤマトと交渉し、無料にしてもらったそうです。



 更に、秋元社長は価格を抑えるため、パンの缶詰に広告宣伝を入れるスポンサーを募集しています。


 パンの缶詰は、最終的に世界中の飢えた子供たちに無料で配られることになります。

 その時に、例えばアフリカの子供たちが食べるパンに【トヨタ・ホンダ】のマークが入っていれば、日本語は解らなくても「このパンはトヨタやホンダがプレゼントしてくれたのだ。」と思うでしょう。


 命の恩人と感謝されれば、企業イメージも上がり、宣伝効果は抜群です。

 

 被災地に美味しいパンを届けたいという思いから、日本人の中に芽生えつつある「自分の行為が社会貢献に役立っている!!」という社会貢献型のビジネスに成長していった秋元社長の取り組みは、私たち中小企業の経営に大いに参考になるのではないでしょうか。

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