税理士法人SKC

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ウイグル人弾圧

21.02.24 | 堺俊治の独り言的情報

 この数週間に渡って、マスメディアと左翼野党が森元首相の発言を女性蔑視発言としてやたら大きく取り上げています。森元首相のあの発言を全て聴いて要約すると「女性が多い会議は時間が掛かるという話を聞くが、私は、女性は優秀だと思うから、欠員が出ると私は優先的に女性を登用しています。」と、優先的に女性を登用すると言っているんです。マスメディアはその発言を真逆に扱って糾弾しています。

 彼らマスメディアは発言内容を分かっていて、一部を切り取って糾弾しているのか、それとも分からずに糾弾しているのか。すると、自分では何の確認もせずに、その報道に乗っかって、流行りの自粛警察もどきに、ここぞとばかりに我こそ正義という面をした良識派の皆さんが、SNSなどで一斉に批判する光景は、子供達のイジメの構造さながらです。批判し糾弾しているマスメディア(新聞社・テレビ局・出版社)は、どの社も経営陣や役員には、女性の登用は殆ど無いそうです。自分のことは全て棚にあげて、そこまでよく責めることが出来るなぁ。この時期に、森元首相の本意を無視して一部を切り取って、マスメディアがここまで扇動するのは、実は女性に対する差別意識の問題などは、本当はどうでもよくて、他に目的があるのではないかと思うのです。
 今年になって、米国が中国共産党のウイグル人弾圧をジェノサイド認定し、英国BBC放送は連日のウイグル人弾圧報道の為、中国での放送を禁止されました。日本でも国会でやっと超党派でのウイグル問題議連が発足したというところで、このウイグル人弾圧問題は、森元首相の舌下問題によって、マスメディアからは全く消えてしまいました。
 ジェノサイド認定した米国は、北京の冬のオリンピック不参加に向かっています。同様に欧州各国も不参加となりそうです。中国内の製造工場でウイグル人を強制奴隷労働させ、極めて安価な製造経費で暴利を上げている米国企業や西欧企業そして日本の企業も世界中から批判を浴び、このまま放置すると世界的不買運動に発展しそうです。世界中が今、ウイグル人弾圧問題に目を向けている最中なのに、何故か日本のマスメディアはこの問題を遠ざけることで、中国共産党に忖度しているかに見えます。しかし,それだけでなく、日本のマスメディアが目指しているのは、人権問題で政府を責め、東京オリンピックを中止に追い込み、菅政権に責任を負わせて、保守の人気を下げ、衆議院選挙で左翼陣営の勝利を呼び込もうという算段のように、私には見えてしょうがないのです。
 先月出版された「命がけの証言」によって、現在ウイグル人が置かれている信じ難い状況がよく分かります。今この瞬間にアウシュビッツよりも酷いことが起きています。そしてアウシュビッツのホロコースト記念館の入り口には「二度と、このような歴史が繰り返されないために」と掲示されています。我々に今できることは、先ずこの実情を皆に知ってもらうことだと思います。ナチスのホロコーストはナチスが敗れるまで隠蔽されていました。そして今、中国共産党はそんな事実はないと断言し、ナチスと同じ隠蔽を中国共産党が行っています。人権派、あるいはリベラルといわれる団体や政党の国会議員達は何故国会で声を上げないのでしょう。いつもあれだけ「人権無視だ!」と安倍首相に、そして森元首相に叫んでいるくせに、中国共産党がどんな人権無視をしても言葉に出来ないとは、とんだ二枚舌としか言いようがないでしょう。多くの政治家にとって「人権」は政敵を責めるための道具でしかないのでしょうか。あるいは、リベラル(左翼民主派)や共産主義者は正義の側だから、何をやっても許されるのだろうか。親中派といわれる国会議員達は、いつまで中国の要人にへらへらしているのだろうか。

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