21.09.05 | 非営利・公益

介護保険市民オンブズマン機構大阪（O-ネット）は、本年度の「日本認知症ケア学会・読売認知症ケア賞」（日本認知症ケア学会主催、読売新聞社特別後援）を受賞しました。そのO-ネットが、介護オンブズマンの養成講座を始めます。ぜひ受講してみませんか。

■〈読売新聞オンラインより〉
認知症の人に対するケアの充実が社会の重要課題となる中で、認知症の医療や介護に功績のあった個人や団体に贈られる「日本認知症ケア学会・読売認知症ケア賞」（日本認知症ケア学会主催、読売新聞社特別後援）の受賞者が決まった。長年の取り組みをたたえる功労賞に１人、現場での活動を評価する実践ケア賞に３団体が選ばれた。賞は2004年に創設され、今回で17回目となる。
（介護施設巡り橋渡し役）
介護保険制度が始まった２０００年に発足。認知症の人とのコミュニケーションなどについて学んだ「介護オンブズマン」が介護施設を訪問し、より良い施設運営や利用者の生活の質向上を支えてきた。「オンブズマン」はスウェーデン語で代理人や代弁者を意味する。代表理事の三木秀夫さんは「活動のモットーは『橋渡し役』です」と話す。
介護オンブズマンは２人１組で施設を定期的に訪ね、利用者の話を丁寧に聞き取る。言葉で伝えるのが難しい利用者には、表情にも注意を払う。その中で気付いたことを施設側に伝え、生活環境やサービスの改善につなげている。
大阪府内の特別養護老人ホームを訪問した際には、福岡県出身の利用者が好きな地元の料理を聞き取り、施設側に伝えた。実際に提供したところ、利用者は涙を流して喜んだという。
介護オンブズマンは現在約５０人。家族の介護を経験した人が多く、看護師やケアマネジャーの経験者もいる。１０年以上活動を続けている人もいるという。三木さんは「認知症の人の気持ちを代弁して施設側に伝えることで、より良い老後の生活を支援していきたい」と話している。【2021年7月10日読売新聞朝刊】 

■「告発型ではなく橋渡し役」
この言葉をモットーに、介護施設を訪問し、施設の質向上をめざして活動しています。施設で現在暮らしている高齢者が笑顔で過ごせるように、そして自分自身に介護が必要になったとき「利用したい」と思える施設を増やすために、あなたも活動してみませんか。そのための2021年度養成講座が始まります。
■さまざまな出会いと学び 広がる活動のフィールド
この講座で、介護の現場を自分の目で確認、最新の介護情報も得ることができます。実際に家族や自分自身が利用する状況にならないと、高齢者の介護施設について知る機会は少ないもの。介護オンブズマンなら、活動を通して施設の様子やケアの中身を実際に自分の目で確かめることができます。また、最新の介護情報もキャッチ。活動を通して培った知識や情報の蓄積が施設選びなど、さまざまな面で役立ちます。
■どんなところで活動しているの？
特別養護老人ホーム、グループホーム、介護付有料老人ホーム、サ高住（サービス付高齢者向け住宅）、小規模多機能型居宅介護事業所など、40か所で活動しています。エリアは大阪を中心に、兵庫・奈良・京都の一部に及んでいます。
■担い手はどんな人たち？
現在20～80代の70人が活動しています。中心は60～70代の人々で、家族の介護を経験した人、施設でボランティアをしてきた人、医療や介護の現場で働いてきた人、企業を定年退職した人など、さまざまです。「これまで培ってきた経験を活かしたい」「施設選びに役立てたい」「人の役に立ちたい」といった思いをもって活動に臨んでいます。

■講座期間　　2021年10月2日  ～ 2021年10月23日
　基礎講座　　2021年10月2日（土）13時00分〜16時30分
　　　　　  　2021年10月9日（土）13時00分〜15時45分
　　　　　  　2021年10月16日（土）13時00分〜17時00分
　演習　　　　2021年10月23日（土）10時30分〜16時00分
■申込み期限　2021年9月27日
■対象者　　　20歳以上の男女
■定員　　　　30名　※会場10名（申込先着順）、オンライン20名
■会場　　　   介護保険市民オンブズマン機構大阪（大阪市東成区中道3-2-34）
■内容　　　　特養・介護付き有料・グループホームなどの介護施設で、入居の利用者の話し相手になりながら、その思い・要望を施設に伝え、施設介護の質向上の一助となる介護オンブズマンを養成します。介護保険制度や、さまざまな介護施設の特徴と違い、認知症、利用者とのコミュニケーションのポイントなどを学びます。将来に備えて、自身や家族のための「施設選び」や施設理解にも役立つ講座です。日本認知症ケア学会から後援を受け、認知症ケア専門士の単位認定講座（3単位）にもなっています。
※4日間でご都合の悪い日がある場合、後日ビデオ受講も可能です。ご相談ください。
■参加費　　　受講料10,000円、テキスト代1,500円（計　税込12,650円）
■参加申込先・申込方法
参加申込先：介護保険市民オンブズマン機構大阪
申込方法：
（１）Webでお申込みの場合　
　下記から「申込フォーム」に必要事項を記入し、ご送信ください。
　https://o-netnpo.site/youseikouza/
（２）FAXまたは郵送でお申し込みの場合
　上記WEBにある募集要項の「養成講座受講申込書」に必要事項を記入し、お送りください。　　　　　　　　

 ■主催・問合せ先
NPO法人介護保険市民オンブズマン機構大阪
〈事務局応対時間〉10:00 ~ 17:00　(水・土日・祝日除く)
〈アクセス〉 JR・地下鉄「森ノ宮駅」または「玉造駅」下車、徒歩7分
〈住所〉 〒537-0025　大阪市東成区中道 3-2-34 JAM 大阪 2F
〈TEL〉06-6975-5221　〈FAX〉06-6975-5223
〈E-mail〉o-netnpo@train.ocn.ne.jp
〈ホームページ〉https://o-netnpo.site/