斉藤会計事務所

七五三

21.11.01 | 事務所記事

こんにちは、斉藤会計事務所です。
11月になると、小さなお子さんのかわいらしい着物姿を見かけるようになりますね。
七五三は、子どものそれまでの成長を祝い、これからも健やかに成長するように祈願する行事です。
そこで今回はこの七五三についてお話したいと思います。

元々は宮中や武家で行われていたもので、子どもの年齢に伴った通過儀礼「髪置(かみおき)」「袴着(はかまぎ)」「帯解(おびとき)」が由来です。

◎髪置き(3歳 男女)

それまで剃っていた髪を伸ばし始める儀式で乳児から幼児への成長を祝います。
本来は男女ともに行われますが、女子だけという地域が多いです。

◎袴着(5歳 男子)

初めて袴を着ける儀式で幼児から童子への成長を祝います。
平安時代には女の子も袴をはいていましたが、江戸時代に男の子の祝いに変化しました。

◎帯解き(7歳 女子)

本式の帯をつけ始めます。幼児用の付け紐つき着物から帯結びをする着物に変わるため、
「紐落とし」「帯直し」という別名もあります。

昔は上記のように別々の儀式だったので、日取りなども決まっていなかったようです。
それが毎年の11月15日になったのは、江戸時代に徳川五代将軍・綱吉が息子・徳松の袴着の儀を、鬼が出歩かない「鬼宿日」で縁起のよいとされる11月15日に行ったことから定着したという説が有名です。

現在では洋装で祝うことも多くなりましたが、七五三で着用する着物の柄には、たくさんの願いや意味があることをご存じでしょうか?

☆男の子 
勇ましくておめでたい柄が主流で、
「兜」・・・厄災から身を守り、大成を願う
「鷹」・・・つかんだ幸運を離さないことを意味する      
「軍配」・・より良い道へ進めるように
「打ち出の小槌」・・お金やモノに困らない  など


☆女の子
美しい成長と幸福を願って、
「花」・・・愛される女性に育つことを願い、花の種類にも意味がある
「桜」・・・五穀豊穣を意味する   
「梅」・・・生命力を感じさせる
「牡丹」・・高貴さや富貴さを表す
「蝶」・・・美しく成長すること、不老不死の意味もある
「扇」・・・発展や繁栄の意味
「鞠」・・・何があっても丸くおさまりますように
「鈴」・・・邪気を追い払い、神様をお呼びする      など


昔から伝わる行事「七五三」。
着物の柄だけでもこれだけの思いが込められています。
子どもの成長を願う気持ちを大切に、それぞれのご家庭の祝い方で楽しい時間が過ごせるといいですね。

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